僕たちを忘れていく君に。2 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:134,222 hit

Story.56 ページ8

そして翌日、俺らは3人でジャニーさんの元へ行った。

「「「失礼します。」」」

「おお、Youたち。座って座って。」

そんな様子のジャニーさんに、紫耀が話を切り出した。

平野「今日はこの間の返事をしたくて来たんだ。」

「どう、考えてくれた？」

永瀬「うん。結論から言うと、俺、東京行きたい。」

平野「俺も。東京で、実力試したい。」

「そうかそうか。」

そう俺と紫耀が言うと、嬉しそうな表情をするジャニーさん。

そして、

「Youは？」

Aに話を振る。

すると、Aは躊躇う様子もなく、

「ごめんジャニーさん。私、東京行かれへん。」

「なんで？」

「私、関西が大事なん。今の私がおるのも、関西ジャニーズJr.のおかげなん。私にも後輩がたくさんできて、そんな関西ジャニーズJr.を引っ張って行きたい。関西を捨てれへん。」

「後悔しない？これは大きなチャンスだよ。」

そうジャニーさんが言うと、

「しないよ。後悔なんかせん。私は、関西ジャニーズでデビューするのが夢なん。きっと、東京行ったほうが後悔する。やから、東京には行かれへん。」

Aははっきりと答えた。

ほんまに、こいつすごいな。

そして、かなり上からやけど、Aにこれからの関西ジャニーズJr.を任せたい、そう思った。