僕たちを忘れていく君に。2 (ページ49)

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Story.97 ページ49

なんかA変じゃない？

会ってすぐ、そう思った。

いつもだったら海人や岸くんとギャーギャー騒いでるのに、今日は違った。

そもそも、なんで今日なにわ男子のみんなが東京にいるのか。

なんでいきなり会うことになったのか。

世間から馬鹿だと言われてる俺だけど、長い付き合いだからそれくらいわかる。

なんか、隠してるなって。

平野「A。」

「あっ、えと、紫耀。なに？」

平野「今なんで間空いたの？」

「えっと、」

ほら、やっぱり。

なにが、とはわからないけど、おかしい。

そんな俺とAの様子を見て廉が、

永瀬「………紫耀、やめたって。」

そう言ってきた。

平野「えっ？」

西畑「A、ええ？」

大吾がそう聞くと、頷くA。

西畑「キンプリさん。今日はAのことで話があります。そもそも、なんで東京におるのか、そう思いますよね。実は、滝沢くんに大事な話があって東京に来てます。」

大吾が話し始めた。

俺を含め、廉以外のメンバーはよくわかっていない様子だった。

「一番大事なこと、私が話してもええ？」

Aがそういうと、頷くなにわ男子のみんな。

なんか、嫌な予感がした。

「岸くん、海ちゃん、ジンくん、紫耀。私は、若年性アルツハイマー病っていう病気の前段階のMCI(軽度認知障害)っていう病気なん。」