僕たちを忘れていく君に。2 (ページ25)

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Story.73 ページ25

俺がジャニーズに入所して数年、ジャニーズに初の女の子が入ってきた。

それがAやった。

最初こそなんで女が、って思っとった。

けど、段々それはちゃうなって思うようになった。

歌もダンスもどんどん上手なっていって。

それが努力から来とるっていうのもわかって。

そして、次第に仲良くなりたいなと思うようになった。

けど、当時のAはと言えば、めちゃくちゃ人見知りで、大ちゃんと廉以外と話しとるのを見たことがなかった。

WESTさんや、あの丈くんやジーコですら話したことがなかったらしい。

そんなAと話すきっかけになったのは、あの出来事があったからやろう。

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その日は、関西ジャニーズJr.全体での稽古やった。

その中にはAもおったんやけど、当然大ちゃんと廉と一緒におった。

「西畑！永瀬！こっち来い！」

「「はいっ！」」

西畑「じゃあ、Aちゃん行ってくるな。」

「大吾くんも廉くんも行ってまうの？」

永瀬「大丈夫。それに、なんかあったらいつでも廉くーん！って呼んでや。そしたら急いで来るから。」

「っわかった。」

これ、チャンスやない？

そう思い、俺はAに話しかけに行こうとした、

そのときやった。

「わっ！」