僕たちを忘れていく君に。2 (ページ23)

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Story.71 ページ23

滝沢くんに話をしに、東京に行く日を迎えた。

仕事以外で8人で東京に行くのは、かなり久しぶりや。

そして、Aと一緒に駅まで行く役目を任されたのは、

西畑「Aー！おはよう！」

俺、西畑やった。

誰が一緒に行くかってなったとき、満場一致で俺が選ばれた。

理由は、この中で唯一の同期でそれなりに信頼されているから、らしい。

俺としては親友の高橋なんかのほうが、って思ったんやけどね。

「大吾おはよ。」

西畑「テンション低いなー笑まあ、ええや。じゃあ、行くで！」

「うん。」

テンションが低い理由もわかる。

相当気が重いやろうからな。

やから俺が少しでも明るくせんと。

.

西畑「お待たせー。」

藤原「おー、大吾、A！」

大橋「おはよー！」

長尾「Aおはよ！」

「「「えっ？」」」

えっ、今、長尾なんて？！

道枝「えっ、今長尾なんて？」

「えっと、」

長尾「あっ、僕が説明すると、Aが呼びタメでええよって言ってくれて。あっ、みっちーも呼びタメでええってAが言ってたで！」

ああ、なるほど。

けど、Aの反応を見る限り、覚えてなかったんやろうな。

道枝もそんな空気を読んだのか、

道枝「じゃあ、頑張ります。」

「うん、ごめんね。」

そう悲しそうな顔で謝るA。

そんなAを見て、俺まで胸が痛くなった。