僕たちを忘れていく君に。2 (ページ13)

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Story.61 ページ13

廉くんがAを追いかけた後、沈黙が続いた。

後悔しとる。

もっと別の言い方がなかったんやないかって。

あんな風に言ったら、あいつを傷つけるだけやのに。

ただでさえ、落ち込んでるはずやのに。

そう、心で思っとっても、口に出たのはあれや。

やから廉くんに敵わないんや。

.

.

そしてしばらくすると、廉くんから大吾くんに連絡があった。

西畑「A見つかったって。今から戻ってくるって。」

大吾くんのその言葉を聞いて、心から安堵する。

よかった、なにもなくて。

それは、他のみんなも一緒やった。

大橋「よかった………。」

長尾「Aちゃんになんかあったらどうしようって。」

と、謙杜に至っては涙目になっていた。

藤原「謙杜、大丈夫やから。」

長尾「はいっ。」

藤原「………で、恭平。なんであんなこと言った？」

そう、丈くんに聞かれた。

俺は迷った末、

高橋「………俺、アホやから、つい、あんな風に言っちゃって。Aのこと傷つけたのはわかってます。すみません。」

そう謝った。

すると、意外なことを言われた。

西畑「高橋は謝る必要ない。」