僕たちを忘れていく君に。2 (ページ38)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:134,191 hit

Story.86 ページ38

「「「えっ？」」」

廉の家に住む………？

この間のこと、やっぱりokしたってこと？

滝沢「………永瀬のことは考えたのか？」

「はい。私、昔から人に頼るのが苦手で。けど、廉も、メンバーも頼ってって言ってくれたんです。もちろん、廉には廉の生活があるのもわかってます。廉にあまり迷惑をかけないようにします。それでもダメ、ですか？」

滝沢「………。」

考え込む、滝沢くん。

そんな滝沢くんに丈くんが、

藤原「………一つ、補足させてください。この病気は、心の安定も大事だと先生はおっしゃってました。心が安定することで、病気の進行を遅らせることもできるかもしれないそうです。Aにとって廉は、そんな存在になれるんではないでしょうか。」

そう言った。

多分、最年長として言ってくれたんやろう。

やっぱり頼りになる最年長やわ。

滝沢「………わかった。」

そして、滝沢くんがokをしてくださった。

「滝沢くん、」

滝沢「永瀬の許可は、取れてるんだな？」

「はい。」

滝沢「ただ、週刊誌に撮られないようにだけ気をつけるように。」

「はい。」

滝沢「それと。」

「なんですか？」

滝沢「事務所の人間と所属タレントにはこのことは公表する。口外しないようにはキツく言っておくから。」

「わかりました。」

こうして、Aの東京行きと廉との同居が決まった。