Story.38 ページ38
「負けました。」
Aたちと別れた後、俺はとある人の元へと向かった。
「せっかくもう一度チャンスあげたのにな。」
「けど、Aが岸を好きになる理由もなんとなくわかります。」
「岸優太、だったっけ？」
「はい。」
「けど、あいつも可哀想だよな。せっかく好きな人と結ばれたのに、すぐに別れが来るんだから
な。」
迷った末、俺はこう言った。
「………俺、どうしても2人に幸せになってほしいんです。」
「それを俺がどうにかしろと？」
「いや、そんなんじゃなくて、」
「じゃあなんなんだよ。」
この人は絶対怒らせちゃいけない。
それだけは確かだ。
「2人が結ばれる方法って、ないんですか？」
「七海Aには言ったんだろ？周りを見ろって。」
「はい。けど、あいつが気がつくわけないんです。あいつは彼のこと、大切にしてますから。」
「じゃあ、無理だよ。」
「………。」
「菊池。お前が余計なことしたら、七海Aは戻るんだ。だから余計なことはするな。」
「………はい。」
「にしても、よく振られた奴の幸せを願えるな。」
「本気で好きだったらそう思いません？」
「俺はそう思わないけど。」
「そうですか。ならわかりませんよ。あなたに、俺の気持ち。」
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しおり(プロフ) - 名前変換が出来ないんですが…… (2020年1月18日 16時) (
レス) id: 96f5ada8d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - ありがとうございます。削除しないので、これからも読んでいただけると嬉しいです。 (2019年5月31日 22時) (レス) id: 97ba7d9845 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - いつも見てます！消さないでください！ (2019年5月30日 20時) (レス) id: bd9756f7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひーちゃん | 作成日時：2019年5月16日 19時
