Story.31 ページ31
「じゃあ。」
「うん、また明日。」
付き合うようになってから、毎日一緒に登下校している俺たち。
幸せすぎる。
「なあ。」
「えっ？」
声をかけられ、振り返ると、見知らぬ男がいた。
「お前、Aの彼氏っしょ？」
「えっ、」
「だから、Aの彼氏でしょ？」
「は、はい。あなたは？」
「Aの元カレ。」
「えっ？！」
Aが言ってた1人目の彼氏って、この人だったんだ。
俺とは真逆な気がして、なんでこの人だったんだろうって思った。
「………で、何の用ですか？」
「おっ、動揺してる。」
「してません！用がないなら帰ってください。」
「おいおいおい、恩人に向かってよくそんなこと言えるな。」
「恩人？」
意味がわからなかった。
この人と会ったのは今が初めてだ。
なのに恩人？
どういうことだ？
「やべっ、口を滑らしすぎたな。」
「あの、恩人って、」
「どうしても知りたいならAに聞けよ。」
「Aに？」
「ま、多分あいつのことだから答えねえと思うよ。ただ、これだけは言っとく。Aを泣かせた
ら許さない。」
そう言った、この人の目は、さっきまでとは全然違って、真剣な目をしていた。
一体、この人は何者なのだろう。
「じゃ、それだけだから。」
「あの！」
「なに？」
「あなたは何者なんですか？」
「………ただの恋してる人間です。じゃ。」
そう言って、帰って行った。
ただの恋してる人間、か。
相手って絶対Aだよね。
俺にはライバルが多すぎるな。
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しおり(プロフ) - 名前変換が出来ないんですが…… (2020年1月18日 16時) (
レス) id: 96f5ada8d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - ありがとうございます。削除しないので、これからも読んでいただけると嬉しいです。 (2019年5月31日 22時) (レス) id: 97ba7d9845 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - いつも見てます！消さないでください！ (2019年5月30日 20時) (レス) id: bd9756f7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひーちゃん | 作成日時：2019年5月16日 19時
