Story.22 ページ22
「………私さ、もうダメなんだって。」
屋上に来た。
ここなら誰にも邪魔されない。
「どういうこと？」
「だから私たち、別れたほうがいいのかな。」
違う。
そんなこと思ってない。
でも、口が勝手に動く。
「は、なに言ってんの。どういうことか説明しろよ！」
「………私ね、もう病院外で生きるの限界なんだって。いつ死んでもおかしくないんだって。入院
することになったら、優太の側にいられなくなる。優太とデートとかできなくなる。そんなの嫌な
の。」
「俺はそれでもいい！毎日病院来るから！Aが嫌って言うぐらいAの側にいるから！だから
別れたほうがいいとか言うなよ………！」
「優太………。」
「だから入院して。入院して、少しでも元気になって。それでいつか絶対デートしよ。俺、次はジ
ェットコースター乗るから。」
好きな人の言葉は、心に響く。
なぜなのだろうか。
「………いいの？本当に私でいいの？」
「いいに決まってるじゃん。てかAじゃなきゃ嫌。俺の彼女はAしかいないんで。」
「………ありがとう。」
「ちょ、泣くなよ、」
「………私、入院する。だから毎日お見舞い来てね？」
「うん、毎日行く。だからもう来なくていいとか言うなよ。約束な。」
「うん、約束。」
私、入院するよ。
少しでも長く優太の側にいたい。
そして死ぬまでに絶対優太とジェットコースターに乗る。
だから神様。
私にもう少し、いや、もっと時間をください。
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ひーちゃん(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます！ (2019年2月5日 17時) (
レス) id: 97ba7d9845 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 泣きながら見てます！これからも投稿頑張ってください！ (2019年2月4日 20時) (レス) id: 68c6b7da26 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - 内緒の小話さん» ありがとうございます！ (2019年2月1日 15時) (レス) id: 97ba7d9845 (このIDを非表示/違反報告)
内緒の小話 - 頑張ってください(^▽^)/ (2019年1月31日 17時) (レス) id: 3047c105ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひーちゃん | 作成日時：2019年1月25日 23時
