また笑いあえる日まで。 (ページ47)

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Story.47 ページ47

「ジャニーズを辞めてくれないかな。」

「えっ？！」

えっ、ま、待って、どういうこと………？

「それと、俺のものになってよ。」

「えっ？！」

「だから俺以外の男の人の連絡先は消してね。」

奏多くんは笑顔だ。

こんなこと言ってるのに。

怖い。

「………ごめんなさい、それはできない。」

「なんで？」

「私、将来はデビューしたいって思ってる。だから辞めるわけにはいかない。それに、メンバーや

他のみんなと会えなくなるのも嫌。だからジャニーズは辞められない。」

「………じゃあ会社潰していいの？Aちゃんのせいだってことになるよ？これが会社を立て直

す最後のチャンスだよ？」

「………。」

私、どうすればいいの………？

ジャニーズは辞めたくない。

でも、会社が潰れるのも嫌。

どうしよ………。

「Aちゃん。Aちゃんが辞める選択をすれば、たくさんの人のためになるんだよ？」

「………。」

「それに、芸能人を辞めろって言ってるわけじゃないよ。あっ、そうだ。ジャニーズを辞めて、俺

の所属してる事務所に所属して女優になるっていうのはどう？」

奏多くんが怖い。

さっきからずっと笑顔ですごいことを言ってる。

私、女優じゃなくてアイドルになりたい。

でも、これがたくさんの人のためになるなら………。

「………わかった。ジャニーズ、辞めるよ。」

「本当に？やった！」

「そのかわり、ちゃんと奏多くんのお父さんにうちとの取り引きを再開するように頼んでね。」

「わかった。」

みんな、ごめん。

7人でデビューしようって約束してたのにね。

紫耀、廉、海斗、じんくん、玄樹くん、そして優太。

本当にごめんなさい………。