First Kiss (ページ10)

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「あー、緊張するー！」

それから数日後、うっちーとの約束の日がきた。

二人で作戦もちゃんと考えたから、大丈夫なはずだ。

「けど、これでもしAさんのこと探してないってうっちーが言ったらどうすんの？」

「そんときはこの話はしない。知らない方がいいかもしれないし。」

「ん、わかった。」

うっちーが来るまで、あじと今日の作戦について改めて確認する。

そして、

「あ、あじ！黒ちゃん！お待たせぇー！」

昔と変わらないうっちーが来た。

よかった。一安心だ。

「うっちー久しぶりー！」

「座って座って！」

「どお？元気してた？」

「うん、俺らは元気！うっちーは？」

「俺も元気だよぉ？あ、ちょうどこの前湧にも会ったんだー。」

「元木先輩？」

「そーそ！大学生になるとみんな忙しいねぇ。」

「だなー。」

その後もたわいもない話をする。

最近の大学生活はどう？とか、彼女はできた？とか。

そして、うっちーがついにこう口にした。

「あ、そういえば、今日はなんでご飯誘ってくれたの？」

あじのほうを見て、頷く。

「………あのさ、うっちー。河野先輩のことってどうなったの？」