First Kiss (ページ13)

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「………え、遊んでるって、」

「意味、わかるよね？」

俺が頭の中に浮かんだ"遊んでる"は二つ。

友達がたくさん出来たのかなぁ、っていうのと、まあ、もう一つ。

けど、その言い方からすると、もう一つのほうみたいだった。

「………。」

「そもそもね、俺もAさんとはSNSで知り合ったの。あ、もちろんAさんだとはわかんなかったよ？香織さんっていう名前で。」

Aちゃんが遊んでる。そういう意味で。しかもSNSまで使ってそんなことを。

ショックだった。

なんでそんなことを？深田のことがあったから？

Aちゃんのことがわかんないよっ、

「あ！大事なこと言っとくと、なんもしてないから！」

「いや、うっちーなら言わなくてもわかってくれるよ。」

「………なんか言ってた？Aちゃん。」

「もうあの頃の私はいない、って言ってた。」

「………そっか。あぁー、俺ももう諦め時かな。笑」

なんて、気付いたら口にしてた。

ショックが大きすぎた。

「え？」

「うっちー、」

「だってもう叶わないって決まったようなもんじゃん。Aちゃん、俺のことなんかどーでもいいってことだよ。」

自虐的にそう言った。

これでそうだね、諦めなよ、頑張ったね、って言ってほしかったんだと思う。

けど、そんな俺にあじがこう言った。

「なんで会ってもないのにそう決めつけんの？」