歳の差。【ななもり】 ページ20
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ピーンポーン…ピンポンピンポンピンポーン…
な「こら、鳴らしすぎ」
「なーくん!おはよう!」
な「お昼やけどなぁ」
ガチャっとドアが開いて出てきたなーくん。
家が近いから小さい頃からよく遊んでくれてて、
私がずっとずっと大好きなお兄さん。
「おじゃまします!」
な「はいどうぞ〜」
いつも綺麗に整えられた部屋。
そして今日も猫ちゃんは可愛いです。
「ねぇなーくん」
な「ん?」
「いつになったら付き合ってくれるの?」
な「今日は勉強しに来たんやろ?ほら、かまそ〜」
いつもと変わらないなーくんとの距離。
私はずっと好きだって伝えてるのに、
なーくんにとって私はいつまでも妹みたいな存在。
「勉強したくない…」
な「だーめ。赤点ギリギリだよ助けてーって騒いでたのはAやからな?」
「うぅ、、」
私はまだ高校生だし、なーくんとは5歳差。
やっぱりなーくんは私じゃだめなのかなぁ…
こうしてたくさん会えるのは嬉しいけど、
気持ちが届かなくて切なくなるのも事実。
な「ん、じゃあまず数学からね」
「はぁい」
なーくんはいつも何ともないような顔して…
今日も進展はないまま終わっちゃいそうだ。
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作者名:ひなぴ | 作成日時:2018年5月31日 0時