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廊下ですれ違うときも、休憩時間のときも、お昼ご飯のときも…

ころちゃんは結局思い出してくれなくて。

そのままあっという間に放課後になった。





こ「おーい、帰るぞー」


「わ!まってまって!」


こ「ったく、準備遅いんだから!!」


「いつも朝遅れてくるのはそっちでしょ!?」





教室に迎えに来てくれて、普段と変わらないころちゃんの様子に
こいつはもうだめだ、記念日とか気にしない奴だ
と、私もついに諦めかけてきた。



それでもダメ元でもう一回だけ…!




「ねぇころちゃ…(( こ「ん。」





隣を歩くころちゃんが私の目の前に差し出してきた物。

それはオシャレにラッピングされた小さな箱。




「これ……」


こ「Aにあげる。今日は…記念日でしょ?」


「っ…///

開けてもいい?」





小さく頷いたころちゃん。
ドキドキしながらその箱を開けてみる。





「ネックレスだぁ!かわいい〜…ころちゃんっ、ありがとう。」


こ「ん、大切にしろよな//」





照れたように言ったころちゃんが可愛くて…
私今きっと、すごくニヤニヤしてる。笑




「ほんとは覚えててくれたの?今日で1年だって。」


こ「はぁ?さっき思い出しただけだし」


「照れなくてもいいのに〜♪」





さっき思い出したんじゃ、
こんなの用意できないでしょ?

覚えててくれるだけで嬉しいのにプレゼントだなんて…




こ「僕さぁ、その、」


「ん?」


こ「ちゃんと…好き、だから。」


「え?」


こ「だから、ちゃんとAのこと好きだって言ってんの!」





思いもよらなかったその言葉。

驚いたけど、すっごく…心がキュンって。





こ「ねぇなんか言ったらどうなの」


「…あっ、ごめんびっくりしちゃって//」


こ「ぅ、僕だって今だから言うんだからな!もう4年後まで言わねぇわ!!」


「ちょ、オリンピックじゃないんだから笑」





こうやってまた馬鹿みたいなこと話して、

ずっと一緒にいられたらいいな。





「私も、ころちゃん大好きだよ。」


こ「いや知ってるよ。」


「ちょっと!ムード!」







でもさすがに4年に1回の「好き」は寂しいから

ちゃんと伝えてよね!!









end*°

夏祭り。【さとみ】→←記念日ぐらいは。【ころん】



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作者名:ひなぴ | 作成日時:2018年5月31日 0時

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