【twst】唯一の4年生は小さかった (ページ4)

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可愛いコウモリとお茶会ページ4

【ディアソムニア寮副寮長の部屋】

カチャカチャとお茶の準備をする僕と、いつの間にかゲームをし始めるリリアちゃん。

ちなみに、リリアちゃんにお茶やら料理やらやらせてはいけない。本人は、自覚していないがかなり料理下手だ。というよりも、むしろそれが食べれるものかすらも危ういナニカを生み出すんだ。

「そういえばリリアちゃん、学園長から貰ったリンゴでアップルパイを作ってみたんだけど、味見してくれる？？」

「む？アップルパイとな、それは美味そうじゃの！
是非、食べさせてくれんか？」

僕はあらかじめ保冷していたケーキ箱を広げ、小さく1ピースだけ切り分けて、お皿へ移した。
リリアちゃんは、瞳を一際輝かせてお皿に乗せられたアップルパイを見ていた……可愛い(*´-`)

「はい、フォーク。本当はあったかい方が美味しいんだけどね、冷やした方がさっぱりするから、僕はよく冷やすんだよ。……リリアちゃんは、あったかい方が良かった？」

「ほーぅ。わしはどっちでも構わんよ。
お主の好みをもっと知りたいからの。
……んむ、確かに冷やされたアップルパイは、実にさっぱりとしていて、氷菓のように食べやすいのぉ！」

おかわり、とリリアちゃんは早々に空になったケーキ皿を僕へと向ける。

「ふふ、食べるの早いなぁ…お口に合って良かったよ。はい、おかわりどーぞ」

「うむ……してシャークネアよ、わしにケーキを持ってくる為だけにここへ来たのではなかろう？」

もぐもぐと口いっぱいにケーキを頬張りながら、僕へと視線を送るリリアちゃん。
うん、確かに僕はただケーキを持ってくる為だけに来たわけじゃない。

「実は、さっき学園長から話があってさ、異世界から来た監督生とその同期の子のサポートを任せられちゃってさ…」

「ほう、あの人の子らのことか……そうじゃのぅ…ちとばかし、やんちゃな子供達じゃよ。まぁ、グレートセブンの像を燃やしてしまう、食堂のシャンデリアを壊してしまった程度のやんちゃぶりじゃがの。…くふふ」

さて、困った。リリアちゃんの言う、ちとばかしやんちゃな子供達とは、どの程度のやんちゃを指すのだろうか……今の話を聞いただけでもやんちゃというより、かなりの問題児達じゃないか！

「僕、問題児の生徒と仲良くなれるかな…？
凄く不安しかないんだけど…」

「まぁ、お主が思っているほど、問題児でもないはずじゃがの。わしが知る限りでは、少々強気で素直な良い子じゃ。」