蝕む氷 ページ33
「貴様!誰がお婆さんだぁぁ!」
【炎の呼吸 火の鳥鉤爪】
緋酉の攻撃は童磨の腕を切り落とした。その断面は燃えていた
「わぁ…そんなことも出来るんだね。でもこれは厄介だな」
【血鬼術 寒烈の白姫】
氷の姫が現れて二人に凍てつく息を吹き掛けた。息のかかった場所が凍っていく…
「気をつけろ!この冷たい空気を吸うな!!」
「あっ、気づいちゃった?さすがお婆さんだね♪」
「その呼び方をやめろ!!…っ、はぁっ…」
Aは膝を着いた
「緋酉!!」
「あはっ♪君が来るまでに凍氷を吸っちゃったからね。肺が凍って細胞が壊死する…」
「くそっ…」
「これで終わりにしてあげるよ。おやすみ」
【血鬼術 冬ざれ氷柱】
無数の氷柱がAに向かって落ちてきた。間一髪で杏寿郎はAを救いだした。
「大丈夫か!緋酉……Aを守るためにAに憑いたんだな!」
「……杏寿郎…私は戦線離脱する。あのヘラヘラ野郎の首をはねてこい」
「あぁ…」
「あれ?お婆さん寝ちゃった?向こうから仲間も来るし男だとやる気でないから俺も帰ろうかな〜」
【炎の呼吸 参ノ型 気炎万象】
杏寿郎の攻撃は童磨の肩を斬った。
「もう終わりだって。」
体を再生させた童磨は杏寿郎から逃げた。
「待て!」
「やだよ。それよりいいの?俺を追ってる間にAちゃんだっけ?死ぬよ…」
「なっ…」
杏寿郎がAの方を向いた。Aに向かって氷柱が落ちてきた。Aを抱え救出したが、その隙に童磨は姿を消してしまった。
「じゃぁね〜♪」
追うか?
「煉獄!!」
「杏寿郎!A!」
宇随と槇寿郎が駆けつけた。二人に気づいた頃には童磨の気配はなくなっていた。
「父上、宇随!俺は無事だが…Aが…」
「くっ…あの⚪⚪鬼に襲われたときにAがっ…血鬼術の影響を受け…て……不甲斐ない。あの不快な顔を歪めてやりたかったぁぁ…」
「待て!緋酉!そいつは対の扇を持っていたか!?」
「確かに持ってたな…あの胡散臭い笑顔から見えた上弦の文字…」
「……恐らく奴だろう…胡蝶の姉、カナエを殺したのは…」
「おいおいマジか!?」
「宿に胡蝶を呼んでいる。胡蝶が奴との遭遇を聞いたら死に物狂いで探すだろう……奴のことは胡蝶には伝えるな。Aを宿に運」
「行くぞ!」
杏寿郎はAを抱き抱えて藤の花の家紋の宿へと向かった。
「待てっ煉獄!!」
四人は藤の花の家紋の宿へと向かった
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作者名:緋酉 | 作成日時:2021年1月30日 21時