僕は永遠の幸せを願うよ【オリジナル】 (ページ10)

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私は家に帰るなり母にただいまも言わないで自分の部屋に走った。

絵を描こうと思ったのだ。彼にあげるようの、絵を。

カッターを机から取り出して自分の指を切った。切り落としたんじゃない、切った。血が出てくれればそれで良い。

筆を取り、キャンバスを用意して、描き始める。

彼にたくさんのモノを貰った。虐めからも私は彼のおかげで抜け出せた。私と同じように自分の力に苦しめられた彼だからこそ、私の悩みを、苦しみを悲しみを、分かってくれた。

彼は私に居場所をくれた。

ならば私は、キミに友達をあげよう。

私が通う学校は、特別な子が通う学校。キミも例外じゃないんだよ？特別な子=お金持ちじゃないんだから。

力の度合いもあるから、私は虐められたんだな。

「待っててね、私がキミを幸せにしてあげるから。」

私のなれた手つきは、これからもずっと上達し続ける。絵は、私を成長させてくれるモノだった。最初はいらないって、こんなもの必要ないって思ってたけど、違った。

この力があったから、私はキミに出会った。