僕は永遠の幸せを願うよ【オリジナル】 (ページ8)

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「ねね、キミの歌、今日こそ訊きたいな。」

キラキラした目でコリアンダーは言ってきた。椅子をカタカタ言わせながら僕にお願いをしてくる。

「嫌だ。もしキミが死んでしまっては僕には何も出来ないし責任も取りたくない。」

さっき自分で入れた紅茶を一口飲む。

「良いよ死んでも。私が死んで悲しむ人なんていないから。」

悲しい表情を見せるわけでもなく平然と彼女は言った。

そういえばコリアンダーの家の話しは訊いた事がない。制服を着ている上に僕と同じ小学生と訊いているのでそこそこ優秀なお金持ちだと思うのだけど。

「コリアンダー。キミは私立校に言ってるんだろ？悲しむヤツは絶対いる。」

僕はまた紅茶を一口飲む。

「あー。良いんだ。私の力にしか興味ないやつらだから。」

机の上にノートと筆記用具を広げてそう言った。教科書らもある。学校の宿題だろうか。

「・・・ゴメンさっきのはウソ。死なれるのがめんどいんじゃなくて、歌い方忘れた。」

「それはもうどこにでもいる人じゃね？」

いつもは女の子らしいコリアンダーが男っぽい言葉使いをした初めての瞬間だった。