#6 ページ7
グルッペンside
em「本当に彼が英雄なのですか？」
gr「俺も丁度同じことを思っていた所だ」
Aは防戦一方。教科書に載り、絵画に描かれている英雄の姿とは大違いだ。
だがこいつにはまだ試していない事がある。
それは、フューラー家に伝わる話だ。
俺の祖父は革命軍のリーダーであり、
英雄を従えていた。
英雄は、祖父が
「
姿勢を正し、
「撃て」と言えば相手を撃ち、
「跪け」と言えば跪いたらしい。
祖父に忠順な犬だった、父がそう言っていた。
何故姿勢を正せ、のみ異国の言葉なのか聞くと、
これは呪文の様なものだから、と言われた。
gr「＿＿
特に声を張った訳ではない。
だがAは動きを止め、敬礼をし、微動だにしなくなった。
雰囲気が変わった。
俺の声が聞こえたのか…？
しかし、こんなに距離があり、声を張った訳でもないのに聞こえるのだろうか。
gr「撃て」
そう言うとAは自分の背中から銃を取り出し、構え、撃つ動きをする。
もちろん、銃は持たせていないので何にもならないが。
zm「ふざけとんのか！」
＿＿確信が持てた。
こいつは本物の英雄だ。
そして、俺の家に伝わる話も本物だ！！
gr「Richtige Haltung＿＿この勝負に勝て」
そう言うとAは屈み、自分に向かってくるゾムに向かって行った。
やっと好戦的になった、皆がそう思った瞬間、
ゾムは組み敷かれ、ナイフを首に当てられていた。
『……』
zm「お前、やれば出来るやん」
『…ｯは！すみません上に乗ってしまって…！
ゾムさんがわざと負けてくださったのでしょうか？
まぁ、そうですよね…。
でなければ攻撃出来ない俺が勝てる訳ないですもん…』
Aはゾムに手を貸して立たせる。
よく見るといつもの情けないモードに戻っている。
おそらくRichtige Haltungの直後に続けて言った命令を終えたらスイッチが切れるのだろう。
gr「…皆、今のを見ただろう？
Aはあんな奴だがやる時はやるんだ。
俺は絶対幹部に入れる。アイツがどれだけ嫌がっていてもな！」
俺がそう言うと
何人か溜息をつく。
仕事の増加を予想した者もいれば、Aのこれからを察し気の毒に思った者もいるのだろう。
A、俺はお前と最高の相棒になれそうだゾ！
_
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ーーー - 面白いです!！ (3月6日 23時) (
レス) @page32 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
我々軍 副隊長 - チーノさん推しなんで、最高です！！これからも頑張ってください。受験も頑張ってください！ (2022年6月2日 13時) (レス) @page32 id: 87f77450ee (このIDを非表示/違反報告)
ひゅう(プロフ) - やば、めちゃくちゃ面白いです！これからもがんばってください！ (2020年6月9日 20時) (レス) id: 11002cd545 (このIDを非表示/違反報告)
竹介太郎(プロフ) - この小説最高っす…面白すぎてヤバイ()更新頑張ってくだせぃ(ロ)ゞ (2020年6月7日 18時) (レス) id: 48891dbb4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新されてる！？ヤッタァ！この後の展開どうなっちゃうのー！← 相変わらず小説作るのうまいっすね神っすね← (2020年5月16日 18時) (レス) id: 701acce8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月29日 10時
