#26 ページ27
『なんでどいつもこいつも向かってくんだクソが！！』
俺は、俺を取り押さえようと必死に手を伸ばす兵士達を飛び越えながら城に向かう。
命令は殺せ、ではなく城へ帰れ、なので誰にもナイフも銃も向けない。
向けても身体が勝手にそれを捨てたがる。
kn「英雄さん！一緒に帰りましょうよ！」
『邪魔だどけ！！』
コネシマの顔の高さまで跳び、踏んで進む。
これだと綺麗な顔を崩しちまうか…？
俺が走る先々に兵士が居る。
これじゃまるで障害物競走だ。
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
城に着くと俺の身体は総統室に向かう。
総統室の扉を蹴り開け、驚くアイツの目の前で敬礼をし、
『A=レスト、只今戻りました！』
そう言うと身体を縛るものが無くなった感覚が来る。
なんだか無性に腹が立つぞ…。
俺の方が絶対強かったのにアイツの命令１つで動けなくなった自分に腹が立つ！
『クッソが！』
俺はナイフを床に投げつける。
見事、ナイフは床に刺さる。
gr「…お前、情緒不安定だと言われた経験があるだろう」
『はぁ？』
やっと喋ったと思ったら何だコイツは。
em「みんな心配したんですよ…！……というか左手が無いじゃないですか！」
『あ？あー…邪魔だったからな。捨てた』
em「自分の身体を何だと思ってるんですか!?」
肩を掴まれ、グラグラ揺らされる。
これAだったら痛いって大騒ぎだぞまったく。
gr「エミさん、怪我人を揺らすなお前」
em「あ、あぁ…ごめんなさい」
『気にすんな。この国の兵士に散々追いかけられたぞ。アイツらに教えてやれ。俺はもう帰ってきたってな』
gr「それはもう連絡済みだ。もうじき皆来るぞ」
『そりゃあ良かった』
俺がそう言ってその辺のソファに腰をかける。
腕を組みたいが片方しかなくて組むことが出来ない。
…捨てない方が良かったな。
gr「…お前、Aでは無いな？英雄、だろう？」
『…ﾊﾊ！青二才にしてはよく見抜いたな。褒めてやろう』
gr「お前とAは明らかに立ち振る舞いが違いすぎるからな。何故お前が出て来ているんだ。
俺は何も命令を出していないだろう？」
それもそうだな。というか俺のことを知ってるのはこの青二才とエーミールくらいだっけか？
『そのことについて話そうか』
俺は再び立ち上がり、青二才と机を挟んで向かい合う。
そうだ、俺はコイツらに文句を言ってやろうと思っていたんだ。
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ーーー - 面白いです!！ (3月6日 23時) (
レス) @page32 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
我々軍 副隊長 - チーノさん推しなんで、最高です！！これからも頑張ってください。受験も頑張ってください！ (2022年6月2日 13時) (レス) @page32 id: 87f77450ee (このIDを非表示/違反報告)
ひゅう(プロフ) - やば、めちゃくちゃ面白いです！これからもがんばってください！ (2020年6月9日 20時) (レス) id: 11002cd545 (このIDを非表示/違反報告)
竹介太郎(プロフ) - この小説最高っす…面白すぎてヤバイ()更新頑張ってくだせぃ(ロ)ゞ (2020年6月7日 18時) (レス) id: 48891dbb4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新されてる！？ヤッタァ！この後の展開どうなっちゃうのー！← 相変わらず小説作るのうまいっすね神っすね← (2020年5月16日 18時) (レス) id: 701acce8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月29日 10時
