#18 ページ19
オスマンさんとひとらんさんとの御茶を終えて
中庭から城内に戻る。
するとトントンさんにばったり会った。
『お疲れ様です』
tn「お疲れ様です」
そう言った彼の目元にはひと目でわかる程濃い隈。
左手にティーカップを持ち、
右手ではいくつかの書類を握っていた。
『この黒い物は何でしょうか…？』
ティーカップの中にはさっき見た紅茶とは違う色の液体が入っていた。
tn「英雄さんはこれ見るの初めてなんですか？」
『お恥ずかしながら…』
tn「これはコーヒー言うんですよ。飲みますか？」
トントンさんの手元で揺れる黒からは
白い湯気が出ていた。
『なんと幻想的な…』
tn「案外詩的なこと言うんすね」
小さく笑われる。
『俺だって一応言いますよ…ひと口いただきます』
ひと口飲む。
が、
『苦い…!!!!』
tn「あ、苦手なんや」
トントンさんは目を瞑り舌を出す俺を笑っている。
tn「英雄さんって何でも飲めそうな大人なイメージだったんですけど…」
『ここの人みんな俺のこと凄い人に思い過ぎですよ！
俺案外何も出来ませんので…』
そう言うとトントンさんは人間味があってええですね、と言った。
皆さんは俺のことなんだと思ってるんだ…
機械だと思っているのだろうか。
tn「…あれ？グルさんのとこに居らんくて良いんですか？」
あ…
『わ、忘れてました…！ありがとうございます！では！』
そうだ、本来俺は鬱さんに伝言を伝えるために総統室を出たのであって、こうして皆さんとお話ししている場合じゃないのだ。
俺は急いで総統室に向かった。
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
総統室前の扉まで来た。
取手に手をかけ開けようとした寸前に、
フューラー様に入る前に必ずノックをしろ、と
以前キツく言われたのを思い出す。
また言われるところだった危ない…。
俺はノックをする。
しかし、中から声がしない。
不思議に思い、もう一度ノックをすると、
「入って良いぞ」と言われた。
『A…戻りました』
gr「やっと帰ってきたから」
『す、すみません…』
em「お待ちしていました」
エーミールさん…？
この2人は時々こうして俺がいない時にお話をしている。
そして俺が来ると、話は終わる。
俺が聞いてはいけない話なのだろう。
『えっ…と…、俺、退室しますね…？』
gr「何を言っている。お前を待っていたんだ。座れ」
そう言って椅子を指差される。
向かい合わせですか…
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ーーー - 面白いです!！ (3月6日 23時) (
レス) @page32 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
我々軍 副隊長 - チーノさん推しなんで、最高です！！これからも頑張ってください。受験も頑張ってください！ (2022年6月2日 13時) (レス) @page32 id: 87f77450ee (このIDを非表示/違反報告)
ひゅう(プロフ) - やば、めちゃくちゃ面白いです！これからもがんばってください！ (2020年6月9日 20時) (レス) id: 11002cd545 (このIDを非表示/違反報告)
竹介太郎(プロフ) - この小説最高っす…面白すぎてヤバイ()更新頑張ってくだせぃ(ロ)ゞ (2020年6月7日 18時) (レス) id: 48891dbb4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新されてる！？ヤッタァ！この後の展開どうなっちゃうのー！← 相変わらず小説作るのうまいっすね神っすね← (2020年5月16日 18時) (レス) id: 701acce8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月29日 10時
