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宣戦布告をされた後、皆はいつも以上に訓練に励んでいた。兵士も幹部も。
俺が今いるのは小さな東洋性の庭の様なところだ。
こんな所があったとは。
庭の中を見て回っているとひとらんが見えた。
…あの長い刃物をあんなに素早く振ることが出来るとは。
『すごいな…』
ht「ありがとう」
ひとらんはこちらに気付いていた様で言葉を返してくれた。
『弟子入りでもしてみたいものだ』
刀を使うのは面白そうだ。
そして何より格好良い。
ht「…てかこんな時まで散歩？呑気だね」
『…死ぬかもしれないからな。最後にこの城を見て回ろうかと思って』
俺が笑って言うとひとらんは驚いた。
ht「そういうのやめてくれる？テンション下がる」
俺から顔を逸らしたひとらんは悲しそうに見えた。
ht「A。この戦争が終わったら稽古つけてあげる。だから＿＿」
生きて帰って来い。
…か。
俺の生きる口実が増えてしまった。
1人で過ごしている時はこんなこと無かったのだが。
そして、こういうのは無い方が楽なんだが。
『覚えておこう』
何故かこの時は良いと思えてしまったのだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
正午を回った後も俺は懲りずに散歩を続けていた。
『懐かしいな、ここ。』
来たのは鬱先生とショッピがいた射撃場。
そこに兵士達の姿は無く、有るのはショッピが淡々と
狙撃練習をしている姿だけだった。
的を見た感じ成功率は92%と言ったところか。
俺がショッピに声をかけるとショッピは一礼した。
礼儀正しい奴だな…。
shp「Aさんボルトアクションの銃での早撃ち
ってどうしたら出来る様になるんすか」
先程までショッピが使っていた的の隣にある的を見ると弾丸の跡が疎らであった。
練習していたのか。
『すごく集中して何度も練習する…くらいかな。
俺はそうして来たからこれ以上の良い答えは返せない』
ショッピは少し間を開けてから
shp「Aさん。今度訓練つけてくれませんか」
と言った。
彼の言う今度、と言うのはおそらく戦争が終わってからだろう。
『…良いよ』
生きて帰って来ることが出来たら、の話だが。
ショッピはそんなことも知らずに俺に
ありがとうございます、と返した。
増えてしまった。
生きる口実が、また1つ。
_
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りと - お疲れ様です！何と言ってもあの話が…と言いたいところですが何故か一番好きなのは作者様の敬語でユニークなことを言ってる時ですかね…(何だこいつ)兎にも角にも、楽しませて戴きました！面白い作品を世に放って下さり有難う御座います！！ (7月24日 9時) (
レス) @page50 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - わんぱんさん» そういうことです！読んでいただきありがとうございました！ (2020年11月22日 20時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - ああああ！！！61とか紛れ込んでると思ってたがそういう事か！すごい面白かったです！感動しました！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月20日 7時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます…！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - お疲れ様です。とても感動しました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4d71c550a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月18日 8時
