#60 ページ14
銃口が全て俺に向く。
俺の周りには15人程の兵士。
θ「お前が動いたら撃つぞ。お前も、こいつも」
そう言った相手はゾムのこめかみに銃を当てる。
θ「お前が動いても同様だからな」
ゾムにそう言う。
ゾムの右肩からはシータに打たれたため血が流れている。
俺が取り乱したせいでゾムが傷ついてしまった。
俺は撃たれてしまって使い物にならない両脚の膝をつき、更には両の手の平を床に付いている。
相手を見ることすら敵わない。
インカムの向こうで音が、声がする。
だけど何を言っているかまでは理解出来ない。
θ「お前、この後に及んでまだ俺を殺そうなんて考えているんじゃ無いだろうな？ササキ」
煩い。
θ「自分以外皆他人だ。信頼などするなと言っただろう。人を疑うことすら出来ない馬鹿に成り下がったか」
お前の言う事なんて聞きたくない。
θ「今お前が俺の国に来たらこいつは逃してやる」
zm「ササキ！乗ったらアカン！」
シータは話して良いとは言っていないだろ、と言って
銃の持ち手でゾムを殴る。
ここで、俺が作戦通りに事を進めたとして、
俺は血の繋がった、自分の親を殺すことになる。
作戦が成功した後、
皆は俺をどんな目で見て、
どんな事を思うのだろうか。
親を殺す冷徹な奴、とでも言うのだろうか。
あの国で培ったものが一瞬で崩れてしまう事を考えると怖くてしょうがない。
俺は床に手をついた拍子に自分の手元に転がった銃を取るために手を伸ばそうとした。
しかし、俺の身体は混乱と未来に対する恐怖で作戦を進める事を、シータを殺すことを拒んでいる。
手が震える。
怖い。
アイツの元へ行けば、楽になるのだろうか。
我々国の幹部内に親を殺した奴がいるなんて知れたら大変なことになるに違いない。
アイツらの評判を落とさない為にも、ここで自決するのがいいのだろうか。
何故、こんな時に限って未来が予測出来ない。
何故だ。
未来が、怖い＿＿＿。
俺は目を固く閉じた。
こんなに苦しい思いをするなら死んだほうが楽なのだろうか。
様々な思考が巡る中、
gr「＿＿＿！＿＿＿！！」
グルッペンの声が薄く聞こえた。
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りと - お疲れ様です！何と言ってもあの話が…と言いたいところですが何故か一番好きなのは作者様の敬語でユニークなことを言ってる時ですかね…(何だこいつ)兎にも角にも、楽しませて戴きました！面白い作品を世に放って下さり有難う御座います！！ (7月24日 9時) (
レス) @page50 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - わんぱんさん» そういうことです！読んでいただきありがとうございました！ (2020年11月22日 20時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - ああああ！！！61とか紛れ込んでると思ってたがそういう事か！すごい面白かったです！感動しました！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月20日 7時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます…！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - お疲れ様です。とても感動しました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4d71c550a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月18日 8時
