#53 ページ7
グルッペンside
gr「戦況はどうだ」
tn「やっぱ数が多いな。やけどひとらんとシッマの
部隊が粘ってくれてる。むしろうちが押し気味や」
戦場に直接出ない幹部は城内で戦況の確認をし、
現場に指示をする。
俺もその内の1人だ。
rbr「国王を討ち取る奴らが城に着いたみたいや。
今から潜入させるで。ええか」
gr「あぁ。潜入させろ」
皆の口調がいつもより速い。
少なからず不安があるのだろう。
em「グルッペンさん。おかしいと思いませんか」
gr「…数、だろ」
エミさんの言う通りこの戦争、おかしいのだ。
θ国の軍人の数は我が国の2倍だ。
それにしては我が軍の各部隊を相手にする人数が少な過ぎる。
残りの奴らは何処にいる…？
tn「…!!!城から北西の位置に怪しい集団を発見した！
何か…大人数で何かを運びながら近づいて来とる！」
トントンの画面は我々国内の監視カメラを見ているものだった。
そこには城壁外の丘の上に向かう集団が写っていた。
tn「カメラ、アップにするで」
トントンがカメラを寄せて解像度を上げる。
そこには＿＿＿
gr「砲台……!?」
俺の言葉に反応して皆の顔がこちらに向く。
tn「…しかも5個やで」
em「この位置で止まったと言うことは…」
この城に向かって砲撃を行うつもりだ!!!
tn「準備が着々と進んでるで！この感じだと10分後におそらく砲撃が始まる！」
rbr「今更逃げてどうにかなるもんや無いよな」
gr「腹を括るしか無いってことか。取り敢えず城内放送をしろ。軍人以外の従業員を避難させろ」
俺の言葉に反応したロボロは管理室に走った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
rbr「幹部から従業員の皆様にお知らせ致します。
10分後、この城はθ国からの砲撃により倒壊致します。
皆様、地下シェルターへ避難してください。
繰り返します＿＿」
ロボロの声が城内に響いた。
下の階が騒がしくなるのを感じる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
大きな音と共に地面が揺れた。
俺達は元いた位置から投げ飛ばされた。
音は鳴り止まない。
前線に人数が足りなかったのはこの砲台の準備に人数を要したからだろう。
敵のトップを討ち取る、と言う考えは相手方と同じ様だ。
tn「くっそ…！予想より早かったわ…！」
トントンのその言葉を聞いた直後、
床が沈み、壁、天井、が俺に向かって降って来た。
_
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りと - お疲れ様です！何と言ってもあの話が…と言いたいところですが何故か一番好きなのは作者様の敬語でユニークなことを言ってる時ですかね…(何だこいつ)兎にも角にも、楽しませて戴きました！面白い作品を世に放って下さり有難う御座います！！ (7月24日 9時) (
レス) @page50 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - わんぱんさん» そういうことです！読んでいただきありがとうございました！ (2020年11月22日 20時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - ああああ！！！61とか紛れ込んでると思ってたがそういう事か！すごい面白かったです！感動しました！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月20日 7時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます…！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - お疲れ様です。とても感動しました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4d71c550a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月18日 8時
