年上彼氏〜five〜

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押さえつけられた手首がだんだん痛くなってくる



なんでかわからないけど
涙が込み上げてきて信ちゃんの顔が歪んでいく





「っん、ゃっ．．．」


唇が、重なる。




噛みつくようなキス



痛いよ





でもそれだけ信ちゃんこのこと怒らせちゃったんだ







ん、唇切れたかも．．．





「ごめんなさい、」






「ほら、口あけろ」


「んッ 」







首筋に痛みが走る






「ごめんなさい」







なにされたってそう言うしかなかった



だって、私が悪い


そんな気なくたって、


一方的にされたんだって



信ちゃんじゃない人とキスした私がいけないの






「．．．．．．そんな謝んな」


「信ちゃん．．．私」





信ちゃんは私から退くと

寝室を出て行った







「待って！」


「．．．」






玄関で靴はいてる信ちゃん




「どこいくの？」


「どこでもええやろ」


「よくないよ、こんな遅くに」


「こんな遅くまで男と遊んでたアホは誰や」


「だから、」


「聞きたない言うたやろ！」


「．．．じゃあいい」






だって私が逆の立場だったら．．．



もうなんも言ってほしくないよ





「ごめん、私が出てく」

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