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頑張ろうと決心したあの日 ページ10

Aside

飛び降りた時、みんなの悲鳴が聞こえた気がしたけどあまり気にしなかった。

ゆっくり落ちていく感じがした。

あっ私、落ちてる。


お父さんお母さんへ
こんなダメな子でごめんなさい。

お兄ちゃんたちへ
いつも問題しか起こさない妹でごめんなさい。

潤兄ちゃんとの勝負の約束、守れそうにないや...


最後にもう一度、演技がしたかったな...

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『やぁ』

あなたは...誰?

『んー...誰だろねぇ...俺にもわかんないや笑』

なんだそれ...っていうか何をしに来たの?

『君を助けに来たんだよ。』

...助けなんていらない。もうこの世に居たくないの!!
もう...何もかもが嫌なの...!!

『...そっか。でも君の心は助けを欲しがってるけど?』

そんなわけないに決まってる。嘘言わないでよ。

『嘘なんてついてないんだけどなぁ...まぁいっか。』

うん...もういいから早く楽に...!

『俺から最後、一つだけ質問するけど、いいかな?』

...手短にどうぞ。

『芝居は、好き?』

そりゃ大好きだよ。大好きな兄ちゃんなろうとしてる声優になって、兄ちゃんと戦うって約束もした。
でももうそんな約束守れないんだよ...しょうがないけどね...

『...そういう事ね。』

どういうこと...??

『ナイショ...それじゃ、もうお別れの時間だ。バイバイ、A。』

えっ...待ってよく分からなっ..

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ーーー

貴「...(ガサ」

潤「A!!!!!!」

私は目を覚ました。

目を覚ますと、そこには潤がいた。

潤「俺だよ、潤!!わかるか!!?」

貴「うん...ごめんね、心配かけて...」

潤「大丈夫だよ...俺こそ気づけなくてごめんな...辛かったよな..!!ほんと良かった...生きててくれて...!!」

私は泣きじゃくる潤を見て決意した。
自分がいなくなればもう大丈夫、みたいな考えにならない。大切な人を困らせない。何があっても、絶対に。

そして、そこで私は言った。

貴「兄ちゃん」

潤「ん?」

貴「私、東京に行きたい。兄ちゃんのいる東京に行って、声優目指したい!!」

潤「そっか...!!!じゃあ一緒に行くか!!!」

貴「うん...!!!」


そして私は中学を卒業後、東京の高校に通うことになった。
事務所も東京に移して声優になるための練習をした。

そこで良平と出会うのはまた別の機会に...ね!

アフレコ現場だー!!! そのいち→←ちっちゃいながらの



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作者名:雛稀サン | 作成日時:2021年8月26日 14時

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