なんやかんや仲がいいんです。【木村良平】 (ページ9)

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ちっちゃいながらのページ9

Aside

私は中学生まで大阪に住んでいた。
小5までの生活はとても楽しかったんだよ？
性別とか関係なしにきゃーって大騒ぎしながら遊んでた。

福「Aー、はしゃぐのはええけど、怪我すなよー！！」
って、潤によく心配されてたなぁ...懐かし。

そんな大騒ぎをよくする私にも、小6の時に好きな人ができた。

いつも仲良く遊んでくれる子なんだけど、その子はすごい学校中の女の子から好かれてた。

だから告白も何回も受けてるんだけど、絶対「いいよ」って言わないらしくて。

考えた私は、「これは絶好のチャンスじゃない！？」てなって勇気出して告白したの。

そしたらまさかの両思いで、無事に付き合うことになった。

最初はびっくりして「へ？」って間抜けな声出しちゃったけど、嬉しくて。

毎日が楽しかったよ。

ただ、何が気に食わなかったのか、女子がみんなして私を避けるようになって、嫌がらせも増えて。

私は彼氏に言ったの。

「なんか最近みんなに避けられてるような...」

そしたらその子は「大丈夫、俺が守るから！！」って言ってくれて、感極まったのか泣いちゃったんだ。

だけどその言葉は嘘だったんだよ。

嫌がらせの数は増えて、その子の前でも嫌がらせがあったのに、その子は平然と知らないフリ。

そして、彼氏となっていたあの子は別れを切り出した。

「お前みたいな女か男かわかんねーやつと一緒にいると、ろくな目に遭わない」って。

その日を境に彼も、嫌がらせをする方についてしまった。

当時の私ってすごい傍から見ると完全に男子みたいな格好をしてた。
女子って感じの格好がっていうか、根本的に「女子だから」って言われるのが好きじゃないってのが理由。

その私の思いもバカにされた気がして、振られた時悲しいって思った反面、「なんで私って女子なんだろ...」って思い始めちゃった。

別れたあとも嫌がらせは続くしエスカレートしていった。

もう全てが嫌になった私は不登校になった。

中学は小学校が同じだった子達がほとんどいるから正直通いたくなかったんだけど、東京に行ってしまった潤に、
福「頑張ろ？ちょっとずつ、毎日とは言わないから、な？」
って言われると頑張りたくなっちゃうんだよね。

だけど間違ってたんだよ。
中学に来た途端、顔も名前も知らないやつにいじめられた。ものは隠されるし、蹴られたり殴られたり。

不登校でも頑張って来てたのにそれが3年間あって、嫌になった私は、

中3の夏、飛び降りたんだ。