タイプじゃないです、隆二くん２

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そうとわかるとこんなにも周りの色が
鮮やかに見える。


枕元にある安い時計も、いつもよりも
綺麗にみえるし。



今市も今さっき取りに行ったお茶をゴクゴクと
飲んでいる。


ただそれだけ、なのに妙に色気を感じる。



第2ボタンまであけて今日はネクタイは
していないから余計に胸元が強調されていて
色気ムンムンやないかーい


ゴクッと唾を飲み込む。


って、中2の思春期の男子みたい私。


あーねよねよ。


｢今市....私寝るけど....どーする？｣


隆｢…どーしてほしい？｣


｢…はい？｣


隆｢帰ってほしい？寝るまでいてほしい？
それとも…一緒に寝ちゃう？｣


耳元でコソっと呟いた言葉は私の脈数を
あげるには充分すぎるお言葉。


｢な、なーに言ってんのー変態！｣


ペチペチ叩きながら平常心を心がけた。


パシッと叩かれていた手を掴まれて


隆｢俺は本気で言ってんだけど｣



｢え…｣


真っ直ぐ私を見つめるその目には嘘はない。



隆｢ﾌｯ…嘘だよ、早く寝ろ。
風邪とか移されるのはめんどー｣


｢じゃ、早く治せよ｣と手をヒラヒラさせて
部屋を出て行った。



今市に掴まれていた手はまだ熱を帯びていて




少し期待していた自分がいたのかも。

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