【ヤンデレ】 ア イ シ テ ル 【男主】【オリジナル】

ア　　イ　　シ　　テ　　ル　　11 ページ11

恋、って。




人を愛する、って。




どういうことなのか。本当は、どういう気持ちなのか。




凛と付き合いあい始めてから、考えていた。




好きで、大好きで。自分を見てほしくって。束縛するのが、恋なのか？




『これは、あたしなりの愛の形』。




前に、言われたことがあった。




『愛の形なんて、人それぞれでしょう？』。




違う。違う、違う。




本当は、最初から気付いていた。




凛と話しても、手をつないでも、キスしても、身体を重ねても。





全然、ドキドキなんてしなかったじゃないか。




好きなんかじゃ、ない。俺は、あいつのことを好きなんかじゃない。




恋っていうのは、そう。




話を聞いてもらっているだけで。




ふと、肩と肩がぶつかり合うだけで。




無邪気な笑顔を見るだけで。




名前を呼ばれるだけで。




胸のあたりがギュッと締め付けられるようになって、心臓がどきどきして、脳裏に焼き付くような。焦がれそうな。




それを、恋と呼ぶのだと知った。









――――俺が、俺が、甘かった。




建前だけでも彼女がいるのに、他の女にうつつを抜かしたりしていたから。




俺がもっとしっかりしていれば。




―――――――こんな、こんな、結果には―――――――








「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

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