#28 ページ29
そこから先は、バーボンとは別行動だった。
私は基本的に風見と一緒に動いていたため、バーボンが黒の組織に捕らわれたこと、水無怜奈が撃たれたこと、そして、コナン君のおかげで二人の疑いが晴れたことはすべて終わった後にコナン君から聞いた話だった。
「早く合流しましょうよ降谷さん！」
バーボンに連絡を取った風見によると、バーボンは無事だったようだ。
「風見、ちょっと代わって？」
手を差し出すと、はい！と受話器を手渡される。
「…無事だったの？」
『ああ』
「なら良かった」
こんな愛想のない言い方で言うつもりはなかったのに。口から出てくるのは、冷めた心のこもっていない言葉たち。
『憎いことに赤井秀一に助けられてしまってね』
「いくら殺したいほどに憎いからって、流石にお礼言いなよ？」
『気が向いたらな。ああそうだレナ、キュラソーが記憶喪失になったことは聞いたか？』
「にわかには信じがたいけど…風見から聞いたよ。フリをしているだけじゃないの？」
『俺も最初は疑ったけどな。どうやら本当の様だ』
「どうするの？記憶喪失なら確保できないんじゃいの？」
『………東都水族館』
「東都水族館？」
テーマパークの名前を繰り返す。思ってもみない場所の名前に頭の中はハテナマークでいっぱいだ。
『ああ。東都水族館の観覧車。そこに行けば必ず何かある。子供たちによると、彼女は観覧車に乗っているときに発作を起こした様だ』
「発作……？」
『そう。苦しみながら呟いた言葉は”スタウト、アクアビット、リースリング”らしい』
「……お酒の、名前……？」
『そう。酒の名前だ。組織に潜入していた捜査官のコードネーム』
「……！まさか……」
『そのまさかだ。案の定三人はすでに始末されていた。俺はコナン君……と、赤井秀一のおかげで逃げることができたが、お前が疑われるのも時間の問題だ。お前は風見と一緒にキュラソーを連れて東都水族館へ向かえ。俺もすぐに行く。向こうで合流しよう』
「了解」
業務的な短い会話が終了し、私は風見にバーボンの言っていたことを伝える。
本当は「無事で良かった」とか、「心配した」とか、そんな気の利いた言葉をかけたかったのに。
「……情けないなぁ…」
どうしました？小声で呟いた言葉が聞こえたのか、風見が不思議そうに振り向く。
「いや、なんでもないよ。風見はキュラソーを連れてきてくれる？東都水族館へ向かおう」
「はい！」
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零ーﾚｲーついった始めました(プロフ) - 美空さん» 閲覧＆コメント有難うございます！本当ですか！嬉しいです( *´艸｀)頑張らせていただきます♪ (2017年8月16日 20時) (
レス) id: 79ca697b23 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - この小説すごく泣けました！新作楽しみにしてます(^^) (2017年8月16日 14時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
零ーﾚｲー(プロフ) - 4696猫さん» 閲覧＆コメント有難うございます！神作品！！？うわああ有難うございます！！感激です……！ (2017年1月12日 22時) (レス) id: 79ca697b23 (このIDを非表示/違反報告)
4696猫(プロフ) - とても胸が締め付けられるような、そんな感じがしました！とても面白かったです！！コナン好きな私にとっては神作品でした！！お疲れさまですヽ(*´∀｀)ノ (2017年1月12日 21時) (レス) id: 2682e5942a (このIDを非表示/違反報告)
零ーﾚｲー(プロフ) - れいにゃんさん» 閲覧＆コメント有難うございます！神だなんて……私なんて全くですよ；；お褒めの言葉ありがとうございます！ (2016年10月16日 20時) (レス) id: 79ca697b23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零ーﾚｲー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/hina99121/
作成日時：2016年5月26日 18時
