#17 ページ18
事件も解決した翌日、ポアロの店内でコナン君と二人きり。
「それで、ボクにお話ってなぁに？」
カウンター越しにキラキラとした瞳でこちらを見つめる彼。これが17歳だなんて誰も思わないだろう。組織の人間も騙される訳だ。
「わざわざごめんね？でも確かめておきたくって……コナン君、いや……工藤新一くん？」
「！？」
コナン君…新一君が小さく息を飲む音が木霊した。
「な…っ、に、言ってるの？おねえちゃん……新一兄ちゃんは、ボクの友達で…ッ」
(あら、案外嘘は下手くそなんだ)
「私、見ちゃったの。君が毛利先生の声で事件を解いてるとこ」
「え…？何それ、知らないよ…？人違いじゃないかなぁ？」
彼の頬を一筋冷や汗がつたう。
(レナとして彼を確保し、組織に差し出して手柄をあげ、中心部に食い込むか。それとも、公安警察として彼を保護し…そしたら、私はNOCということがばれ、始末される…さて、どうする？)
「前々から薄々感づいてはいたんだけど…まさか本当だとはね…」
「だっ、だから何の話！？ボクと新一兄ちゃんは別人だって…！」
真相はどうしても確かめなければならない。
組織のため？捜査のため？違う、そんな面倒くさい理由なんかじゃなく…これはただ単に『好奇心』。
「あの推理力、高校生探偵工藤新一以外あり得ないでしょ？それとも何？ただの小学一年生が毛利先生のフリをして事件を解いていました、と？」
「……………………」
「決まりみたいだね？」
にやりと笑って見せると、彼は私よりもだいぶん低い目線からキッと私を睨みつける。
蒼い瞳が、私の瞳とカチリと交わる。
青い、蒼い吸い込まれそうな色。
ああ、バーボンの目の色もそういえば蒼だったな、とこんなときに思う。
「……俺もアンタの正体に薄々感づいてるんだけど」
「待って、話ならゆっくり聞くわ…何か頼まない？オレンジジュースにする？」
「いいや……………」
彼は諦めたようにフッと笑うと、小学一年生とは思えない大人っぽい、低い声で注文をした。
「ブラックコーヒーで」
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零ーﾚｲーついった始めました(プロフ) - 美空さん» 閲覧＆コメント有難うございます！本当ですか！嬉しいです( *´艸｀)頑張らせていただきます♪ (2017年8月16日 20時) (
レス) id: 79ca697b23 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - この小説すごく泣けました！新作楽しみにしてます(^^) (2017年8月16日 14時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
零ーﾚｲー(プロフ) - 4696猫さん» 閲覧＆コメント有難うございます！神作品！！？うわああ有難うございます！！感激です……！ (2017年1月12日 22時) (レス) id: 79ca697b23 (このIDを非表示/違反報告)
4696猫(プロフ) - とても胸が締め付けられるような、そんな感じがしました！とても面白かったです！！コナン好きな私にとっては神作品でした！！お疲れさまですヽ(*´∀｀)ノ (2017年1月12日 21時) (レス) id: 2682e5942a (このIDを非表示/違反報告)
零ーﾚｲー(プロフ) - れいにゃんさん» 閲覧＆コメント有難うございます！神だなんて……私なんて全くですよ；；お褒めの言葉ありがとうございます！ (2016年10月16日 20時) (レス) id: 79ca697b23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零ーﾚｲー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/hina99121/
作成日時：2016年5月26日 18時
