意地悪 ページ48
｢…A、その…｣
｢なぁに？｣
｢…その…口で…してくれるか？｣
改まってそう聞いてきた彼にキョトンとした後、ふふ、と小さく笑って勿論、と告げた。
彼の凶暴なほど滾った雄に優しく口付けたあと、歯が当たらないように慎重に口に含む。
熱り立つそれは口の中に全ては収まらなくて。
本当にこんなものが自分の中に入るのかと今後のことを思い少し心配になって、彼が言っていた『慣らす』というのはそのためなのだと理解した。
｢は…ん、やべぇな…これ…｣
口の中でゆっくりと抽挿を繰り返すと、彼が頬を染めて先程よりも切なそうに吐息を漏らす。
その表情が厭らしくて、自分も切ない気持ちになる。
彼を愛撫している筈なのに、自分のそこがとろりと蜜を蓄え始めた事に気が付いて、恥ずかしくなった。
｢ん、A…だめだ…｣
恥ずかしさを紛らわすように抽挿の速度を上げれば、彼はすこし身を捩って逃げようとするのでそれを許さないと言うように彼の太腿を捕まえる。
｢Aっ、あ、だめだっ…口、離せっ｣
ビクビクと震える彼の雄に、もう限界が近いのだと知る。
彼の言葉を無視して抽挿を繰り返せば、彼は息を乱して泣きそうな声を上げる。
｢Aっ…Aっ、あ、も、出るっ…くっ…｣
ビクン、と一際大きく脈打って、わたしの口の中に彼の欲が放たれた。
初めて口にした男の精は形容し難い味と匂いで。
飲み込んだら良いのか出したらいいのかあたふたしていたら、不貞腐れた彼にちり紙を渡されて｢出せ｣と怒られた。
言う通りに渡されたちり紙に吐き出したそれは白くねっとりとした液体で。
男の人のはこんななんだなぁとまじまじと見ていたら早く捨てろ！とまた怒られた。
｢くそ、だから離せって言ったろうが｣
｢だって…玄弥くん、気持ちよさそうだったから…｣
｢っ…のアホ｣
くしゃ、と頭を撫でられて水を渡されて。
それを口に含むと違和感が緩和されたような気がした。
｢にしても…｣
ストン、と抱き上げられて彼の太腿の上に乗せられる形になったので、足が閉じられなくて恥ずかしくてもがくとうるおった中心をくちゅくちゅと音を立てて撫でられる。
｢あっ…やっ…｣
｢俺のを咥えてこんなにしちまったのか？厭らしいやつだな…｣
｢あっ、ごめ、なさ…｣
｢ばーか｣
｢あっ！｣
彼は意地悪い笑みを浮かべて、私の中に再び指を差し入れた。
自分でも驚くほどうるおったそこは難なく彼の指を受け入れて。
出し入れされる度に身体が震える。
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ひな(プロフ) - とろ玉うどんに使われてる器さん» コメント頂き有難うごさいます。面白いと言って頂けて嬉しいです。拙い文章ですが少しずつ更新していきますのでお暇つぶしにでもして頂けたら嬉しいです。 (2020年1月11日 18時) (
レス) id: bfebdd5928 (このIDを非表示/違反報告)
とろ玉うどんに使われてる器 - 凄い面白いです！一気に読んじゃいました！！！玄弥可愛い．．．！！ (2020年1月10日 19時) (レス) id: b3c78b6606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2020年1月4日 15時
