愛しさ ページ47
「あ、の…玄弥くん…その…」
「ん?なんだ?」
「あの…凄く…当たってるのだけれど…」
身体を寄せたことで臀部に当たった硬くなった彼のものに気が付いて遠慮がちにそう言えば、彼も頬を染めて困ったように笑った。
「そりゃ、好きな女とこうしてりゃそうなる。ほっとけ」
「でも…」
「今はAが善ければそれでいい」
「んんっ、」
そう言った彼がわたしの耳朶を甘噛みして、中をゆるりと掻き回したのでまた甘ったるい声が出た。
男の人がこうなると苦しいのは、店の姐さん達からの手解きで知っている。
「玄、弥くん…」
彼の腕をきゅ、と掴んで、わたしの中を探る彼の手を止めて。
「お願い、触らせて?」
そう言えば、彼は真っ赤になってこちらを見る。
元よりそんな事をさせるつもりはないと言うように、首を横に振られたが、わたしとて食い下がる。
「玄弥くんにも気持ちよくなって欲しいの…だめ?」
「っ…くそっ煽ってんじゃねぇぞ」
「ね、お願い。」
「〜っ!!…ちょっと待ってろ」
待ってろ、そう言って後ろを向いてしまった彼はなにやらモゾモゾと動いては、こちらに向き直る。
どうやら覚悟を決めて褌を外してくれたようだった。
「上手にできるかわからないから…その、善い所は教えて…?」
「ん。」
言葉少なくなった彼の熱く滾ったそれを、着物越しにそっと触れる。
「っ」
「凄い…男の人ってこんなになるのね…」
するりと彼の着物の裾を捲りあげて、外気に触れたそれがピクリと動いた。
「…触るね?」
すりすりと優しくそれを擦ると、頭上で彼が切なそうな吐息を漏らす。
「もっと、強く握っても大丈夫だ。」
「…こう?」
きゅ、と少し力を込めて握れば、彼から鼻にかかった甘い声が漏れた。
「ん、そうだ…」
「きもちいい?」
「あぁ……」
ゆるゆると上下に扱きながら彼の反応を伺うと、眉根を顰めてきゅ、と目を瞑り快楽に堪えるような表情で、なんだか胸がキュンとした。
しばらく扱き続けるとその先端から透明な液体が滲み出て。
悪戯心が芽生えたわたしは、その液体の滲んだ先端にちゅ、と口付ける。
「あっ、バっか、アンタ…汚ぇだろうが」
「んーん、平気」
ちろちろと舌先でつつくと、彼の身体がピクリと震えた。
先端を唇で優しく食んで、舌を這わせる。
手を動かしながらそうやって先端を弄り続けていたら、彼が切なそうな声でわたしの名前を何度も呼ぶのでそれが可愛くて嬉しくてたまらなかった。
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ひな(プロフ) - とろ玉うどんに使われてる器さん» コメント頂き有難うごさいます。面白いと言って頂けて嬉しいです。拙い文章ですが少しずつ更新していきますのでお暇つぶしにでもして頂けたら嬉しいです。 (2020年1月11日 18時) (レス) id: bfebdd5928 (このIDを非表示/違反報告)
とろ玉うどんに使われてる器 - 凄い面白いです!一気に読んじゃいました!!!玄弥可愛い...!! (2020年1月10日 19時) (レス) id: b3c78b6606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2020年1月4日 15時