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シノ「ねえ、アオさんとはどうやって出会ったの?」
母「先代青龍かい?彼とはね、あの日と同じ満月の夜、出会ったんだよ」
・
・
あんた、青龍だね
誰だてめえ
敵じゃない、だから刀を下ろしてくれないか
信用できっか
…私は黒龍、あんたと同じだよ
…なるほどな
どうしてお面を?
どうだっていいだろ…あ、おい
へぇ…綺麗な目…
怖くねえのか
怖いもんか
…
じゃあ私は帰るよ
あ、おい
おい、じゃないよ青龍
…黒龍
…黒龍でも無いけど…まあそれでいいよ、じゃあまた今度
・
・
母「母さんの昔話はこれだけ…これからはお前がお話を作っていくんだよ」
シノ「お話を……私が…?」
母「そう、いろんなところを旅して、いろんな人に出会って」
シノ「出来るかな…」
母「大丈夫、シノなら…ね?」
シノ「うん」
・
・
・
キジャ「そんな事があったとは……」
シンア「知らな…かった…」
シノ「そりゃね、母上は皆に会わないようにしていたみたいだし…」
なぜかは知らない
でも多分
私が生まれたから…
ヨナ「それで…シノはその後どうしてたの?」
シノ「私が5歳の時、小さな戦で母上が駆り出された、勿論参謀としてね、その時お使いで私も戦場にいたの…そこで黒龍の能力について教えられた…穢れだと思ったよ…その頃にはヨナの事を聞かされていたから、私のこの力でヨナを守る…そう思っていたのに…この穢れた力で…ヨナを守らなければならないと…改めて思ったよ…」
ヨナ…
赤い髪の赤子
母上から
その事を聞いていた
お前が守るのだと
だからこそ
私はすぐに
緋龍城に
ヨナに会いに行かなかった
行けなかった
こんな穢れた私が
会って良いものかと…
シノ「私が初めて緋龍城に行ったのは七歳の時…阿波に行く前の事…」
・
シノ「お久しぶりでございます、陛下」
ジュナム「フム…こやつがそなたの娘…次の参謀か」
母上「いかにも…」
ジュナム「シノ…とか言ったな、下がって良いぞ」
シノ「失礼致します…」
・
シノ「ふぅ…緊張した」
戦場で会っているとはいえ
やはり一国の王
御前はやっぱ緊張する…
角を曲がった時
「きゃっ」
シノ「おっと」
女の子とぶつかった
その時
私は
洗礼を受けた
それが
ヨナとの出会いだった
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寅嶋部緋鯔(プロフ) - 佳月さん» ありがとうございます(*´ω`*)何故か角度がかわっちゃうんですよねー笑 これからも宜しくお願いしますm(_∞_)m (2015年11月21日 2時) (レス) id: 8d1ca3404a (このIDを非表示/違反報告)
佳月(プロフ) - キジャ超いいです!作者さんが90度違うっていうとこでなぜか吹きましたいいなぁ、うまくて。これからも小説頑張ってください! (2015年11月21日 2時) (レス) id: 9f9ea344e1 (このIDを非表示/違反報告)
寅嶋部緋鯔(プロフ) - シャインさん» そう言っていただけて嬉しいです(´∀`*)ウフフありがとうございます! (2015年11月3日 19時) (レス) id: 8d1ca3404a (このIDを非表示/違反報告)
シャイン(プロフ) - いやいや、すごくいいですよ。幻想的でふんわりした感じで。 (2015年11月3日 19時) (レス) id: 68560ee8d2 (このIDを非表示/違反報告)
寅嶋部緋鯔(プロフ) - シャインさん» リクエスト頂いた空中散歩です、夜の空中散歩という形で描いてみたのですが…他にも色々な構図で描いてみたのですがなかなかに納得出来なくて… (2015年11月3日 18時) (レス) id: 438fc38ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寅嶋部緋鯔 | 作成日時:2015年11月3日 0時