＃220 ページ36
シノ｢…！！ここは……｣
緋龍城…？
どうして…
あ…ユナ様の記憶の中か……
でも自分の意識がこんなにはっきりしていた事なんてあったかな…
…それにしても人がいない……
ユナ様の夢の中じゃあ
いつも周りに笑顔の人達が沢山いるのに
なんだか寂しい場所…
｢だってここは記憶の中じゃ無いもの｣
後ろからの突然の声
振り向くとそこには
シノ｢…ユナ……様……｣
柔らかい
陽だまりのような笑みを浮かべた
ユナ様がいた
ユナ｢やだなあユナ様だなんて…ユナでいいのに｣
照れくさそうに笑うユナ様
シノ｢呼び捨てだなんてそんな…恐れ多い…｣
言葉が続かない
ユナ様と話せるだなんて…
初めてで……
ユナ｢私も嬉しいのよ？こうやって貴女とお話出来て｣
シノ｢…私が考えてる事が…分かるのですか？｣
ユナ｢ﾌﾌｯ…見てれば分かるわ｣
ユナ様は
ついてきて
とでも言うように歩き出した
シノ｢あの…ここは一体……｣
ユナ｢わからないわ｣
シノ｢わ…わからないって…｣
ユナ｢私が緋龍王の身代わりになって…気づいたらここにいたの…もしかしてここが死後の世界っていう所なのかな…あーでも緋龍王もグエンもアビも…シュテンも居ないのよね…ホント…何処なんだろ…｣
ねえ、どこだと思う？
振り返って私にそう尋ねてくるユナ様
シノ｢一応…緋龍城みたいですね、ここ｣
ユナ｢そうなのよねー…でも、貴女の知っている緋龍城じゃないわ｣
シノ｢…確かに…どことなく違いますね…｣
塗装であったり
庭園であったり…
私が緋龍城に居た頃に増築されたはずのものが無かったり
庭園だった場所に建物があったり…
シノ｢もしかして…ユナ様の…？｣
ユナ｢そう、私がよーく知ってる緋龍城よ、ここは｣
シノ｢…2000年以上も…独りで？｣
ユナ｢うん…でも飽きないし寂しくないわ、たまに…かつての仲間に会いたいなって思う事もあるけど…でもね、何十年かに1回、ゼノが会いに来てくれるわ、それに貴女のお母さんは、シュテン達の子孫に度々会いに行ってくれたし…貴女は旅までしてくれている！こんなに嬉しい事はないわ｣
まあ今までにも何度か
四龍に会いに行ってくれた私の子孫は沢山いるのだけれど
そう言葉を続けた
ユナ｢シノ…だったわね、貴女に話さなきゃならない事があるの｣
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寅嶋部緋鯔(プロフ) - 佳月さん» ありがとうございます(*´ω｀*)何故か角度がかわっちゃうんですよねー笑 これからも宜しくお願いしますm(_∞_)m (2015年11月21日 2時) (
レス) id: 8d1ca3404a (このIDを非表示/違反報告)
佳月(プロフ) - キジャ超いいです！作者さんが90度違うっていうとこでなぜか吹きましたいいなぁ、うまくて。これからも小説頑張ってください！ (2015年11月21日 2時) (レス) id: 9f9ea344e1 (このIDを非表示/違反報告)
寅嶋部緋鯔(プロフ) - シャインさん» そう言っていただけて嬉しいです(´∀｀*)ｳﾌﾌありがとうございます！ (2015年11月3日 19時) (レス) id: 8d1ca3404a (このIDを非表示/違反報告)
シャイン(プロフ) - いやいや、すごくいいですよ。幻想的でふんわりした感じで。 (2015年11月3日 19時) (レス) id: 68560ee8d2 (このIDを非表示/違反報告)
寅嶋部緋鯔(プロフ) - シャインさん» リクエスト頂いた空中散歩です、夜の空中散歩という形で描いてみたのですが…他にも色々な構図で描いてみたのですがなかなかに納得出来なくて… (2015年11月3日 18時) (レス) id: 438fc38ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寅嶋部緋鯔 | 作成日時：2015年11月3日 0時
