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ヨナ「神話の時代からの…龍……龍神から血を賜ったという…?」
ゼノ「そんな事もあったっけな…昔は俺も少し神様の声が聞けるくらいのただの小僧だったんだけど」
ユン「神の声が?」
ゼノ「そ、ボウズのところの神官兄ちゃんと一緒」
ヨナ「ずっと…昔からその姿のままなの…?」
ゼノ「龍の血を飲んだ時からな…不死の体を持つ者、それが黄龍だ」
キジャ「そなた里は…?里はとっくに出たと申していたな?」
ゼノ「とっくに出たよ、生まれた里はな…でも、もうそこには昔の面影はねぇし、白龍の里みたいな里の事言ってんならそんなもんはねぇよ」
ヨナ「なら…ずっと独りで…?」
ゼノ「あー……ゼノね、結婚してた時もあった」
………………………………
ユン「え…」
キジャ「けっこ……」
ジェハ「結婚……」
シノ「ウソだろ………」
ゼノ「長い人生、結婚する事くらいあるから」
ジェハ「そう…だね」
ゼノ「でも里はないから、こんな体だから色んなとこ巡って転々としてた…たくさんの人々が、龍達が、生まれては死んだ…愚帝も賢帝も見て来た、その中で…緋龍王の生まれ変わりが現れるのを…娘さんが現れるのを待ってたんだ」
真っ直ぐにヨナを見つめるその瞳は
澄んでいた
ヨナ「私…が?…緋龍王の生まれ変わり…?」
キジャ「…っそうであろう?やはり!ではなぜ姫様が四龍を求めていた時、すぐに現れなかった?」
その問にゼノは目を伏せた
ゼノ「悪い言い方だけど…試してた…四龍の能力を使うに値する人物かどうかを…娘さんが城を追われて黒龍と再開し、白龍の里へ行き、青龍の里や阿波で危ない目に遭ってたのも見てた…そして阿波を出る時…この娘さんなら大丈夫って思って…会いに行ったんだ」
ヨナ「緋龍王の生まれ変わりって…私何の力も持ってないわ」
ゼノ「緋龍王もただの人間だったよ、別に娘さんが緋龍王の人生を辿る必要はない、ただ俺が娘さんについて行こうと思っただけ」
いい仲間を…もったね…
ヨナ…
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寅嶋部緋鯔(プロフ) - 佳月さん» ありがとうございます(*´ω`*)何故か角度がかわっちゃうんですよねー笑 これからも宜しくお願いしますm(_∞_)m (2015年11月21日 2時) (レス) id: 8d1ca3404a (このIDを非表示/違反報告)
佳月(プロフ) - キジャ超いいです!作者さんが90度違うっていうとこでなぜか吹きましたいいなぁ、うまくて。これからも小説頑張ってください! (2015年11月21日 2時) (レス) id: 9f9ea344e1 (このIDを非表示/違反報告)
寅嶋部緋鯔(プロフ) - シャインさん» そう言っていただけて嬉しいです(´∀`*)ウフフありがとうございます! (2015年11月3日 19時) (レス) id: 8d1ca3404a (このIDを非表示/違反報告)
シャイン(プロフ) - いやいや、すごくいいですよ。幻想的でふんわりした感じで。 (2015年11月3日 19時) (レス) id: 68560ee8d2 (このIDを非表示/違反報告)
寅嶋部緋鯔(プロフ) - シャインさん» リクエスト頂いた空中散歩です、夜の空中散歩という形で描いてみたのですが…他にも色々な構図で描いてみたのですがなかなかに納得出来なくて… (2015年11月3日 18時) (レス) id: 438fc38ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寅嶋部緋鯔 | 作成日時:2015年11月3日 0時