【刀剣乱舞】まぁ！なんとかなりませんよね！【鯰尾藤四郎】

成り代わり8日目 ページ8

目が覚める
草木が揺れる音、小鳥の唄う声、人が話す声。
色々な音が耳から入ってくる。

「…！兄弟、起きたのか。」

目線をゆっくりと上げるとそこには骨喰藤四郎が立っていた。

この刀は鯰尾藤四郎の兄弟の脇差で記憶がない…だったかな

「骨ば、み…？」

んん、思ったように声が出ないな
長いこと話してなかったし…


「兄弟、水だ。飲むか？」

それを察したのか枕元に置いてあった水を渡してくれる。
喉がイガイガしていて唾を飲み込むのもやっとだが少しでも楽になりたい。
声を出すのも辛いためこくんと小さく頷く。

「分かった。
起き上がれそうか？」


それぐらいいけるだろう、そう思っていたが体が怠く全く動かない。
手入れ？というものを受けたのか傷は少し治っているようにも見える。

「少し触れるぞ。」

そう言って優しく、丁寧に上半身を起こしてくれる。
後ろに壁もないため寄りかかることができない。
そのためか骨喰が私の後ろに回ってくれ、そのままゆっくりと寄りかからせてくれる。
彼氏いない歴＝年齢のわたしには刺激が強いぞ…

そうして後ろから水を飲ませてもらった。
恥ずかしながら腕も動かないため骨喰にやってもらう。


「ありがと、楽になった。」

まだ少し痛みはあるがマシになったと思う。

「骨喰、傷が治ってるみたいだけどこれって手入れ？してくれたおかげだよね。」

「…そうだ。
兄弟はまだ主と契約をしていないから完全には治っていないが…」

「そっか。あとでお礼言わないと。」

ついでに厄介事持ち込んですみませんって謝罪しよう。
私だったら傷だらけでボロボロの状態の人がいたら放置するもん。
めんどくさいし何が起きるかわからないじゃん。


「兄弟。今は休め。
体を治すことが最優先だ。」

…そっか。
審神者さんにうつしちゃったりしたら大変だもんね。

「あ、ごめん。そこまで頭回らなかった。
菌なんか移したらダメだもんね。」

こういう時は正直に謝罪すべし。
それが普通に、巻き込まれずに過ごせるコツ。
何かしたらごめんなさい。
挨拶がちゃんとできる人はいい印象が与えられるからね。


「…兄弟は、兄弟は綺麗だ。」


…ん？
あれ、なんか違う気が…？
確かに本科様めちゃくちゃ綺麗だしそう言うのも頷けるけど…


「きれい…？」

あ、絶対アホっぽかった今の


「…今は分からなくてもいい。
いつか、分かる日が来る。」

骨喰がいうならそうなのかな…
まぁ、今は目の前の問題を考えるべきだよね。

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