【刀剣乱舞】まぁ！なんとかなりませんよね！【鯰尾藤四郎】

成り代わり3日目 ページ3

この人は何を言っているのだろうか。

しんいき。

人間。


まるで自分が人間じゃないというような口振り。


「やっと気づきました？
さぁ、俺は何ものでしょうか？」

ニヤリと楽しそうな笑みを浮かべながら私に疑問を投げかけてくる鯰尾藤四郎さん。


今までの情報を合わせると


「神様…？」

「ぴんぽんぴんぽーん。
大正解ー！」


鯰尾藤四郎は刀である。
つまりは

「そう。俺は刀の付喪神です。
それであまりにも可哀想な死に方をしたAさんの魂を引き上げたってわけ。

あー、そんな不安そうな顔しないでくださいよ。
ちゃんと輪廻に返してあげますから。」


「でも、その前に＿＿＿＿



Aさん、俺として生きてみない？」


「…え」


唐突に言われた言葉に戸惑いを隠せないでいると鯰尾藤四郎さんが説明をしてくれる。


「俺として生きると言っても俺の分霊として、ね。
俺の分霊の1人が還りたいって言ってて、でも空きを作るわけにはいかない。」


「…利用されろってことですか。」


「はい！そういうことです！！
でも悪い話じゃないでしょ？
俺は分霊を新しく作らなくて済む。

Aさんは第2の人生を歩める。


うぃんうぃんの関係ってやつだと思うんですよねー！」


成り代わったとしても私と鯰尾藤四郎さんとの性格が違いすぎる。
速攻でバレてお陀仏展開しか読めないのだが。


「そこは亜種とでも言っておけばなんとかなりますって！！」


確かに鯰尾藤四郎さんの言い分もわかるし私の利益もある。

こんな死に方で終わって輪廻に還ったとしても私としての記憶はなくなる。

だったら。


「…決まったみたいですね。」


「私を、鯰尾藤四郎さんの分霊として転生させてください。」

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