【刀剣乱舞】まぁ！なんとかなりませんよね！【鯰尾藤四郎】

成り代わり15日目 ページ15

｢それじゃあ開けるよ｣

鯰尾が襖へと手を掛ける
緊張するけど大丈夫、2人がついててくれるもん。
深呼吸して頷く。

｢主！！ずおを連れてきたよ！！｣

スパーンといい音が鳴って鯰尾が勢いよく襖を開ける。
これには中にいた審神者さんもびっくり、中から叫び声が聞こえる。

｢ギャァァァァァ！！！！
な、鯰尾っ！？え、なに！？！？｣

｢ずおが起きたから連れてきたんですよ！
しっかりしてください！｣

中には黒地に黄色のラインが入ったジャージを着た丸の中に“さ”と筆で書かれた紙を顔に貼った男性が紙に埋もれていた。

｢もう！主！
ずおが来るかもしれないから着替えておいてって言ったじゃん！｣

男性の近くにいた赤いマフラーをしている人が少し怒ったように言う。

｢ご、ごめん…｣

ごほん、と咳払いをして姿勢を正す男性。
鯰尾に手を引かれ赤いマフラーをした人が出した座布団へと座る。

｢鯰尾藤四郎様！
この度は私の同業者が貴方様に無礼を働いてしまい申し訳ございませんでした！｣

そう言ってまわりの紙を押し潰すようように土下座をする。

｢え、あの…
な、なんで俺に謝るんですか…？｣

純粋な疑問だった。
体を借りただけの偽物の鯰尾藤四郎なのに、私は何もしていないのになぜ謝られるのか。

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