【刀剣乱舞】まぁ！なんとかなりませんよね！【鯰尾藤四郎】

成り代わり11日目 ページ11

また同じように目が覚める。
少し違うのは自然の音じゃなくて話し声が聞こえること。

「ほら、ずおが起きちゃう‥って‥」

「あー、悪い。起こしたか？」

前世から寝起きが悪いのは変わらないようでボーっとしてしまう。

「まったく‥お前らがうるさいから起きちまったろうが‥」

「ごめんなさーい。
でもボクたちずお兄が起きたって言うから早く会いたくて‥」


低い声の子が薬研藤四郎。次に話した女の子みたいな男士が乱藤四郎。

「ん‥寒い‥」

「あれ、ずお兄が寒いってー！！」

「寒い？どんな寒さだ？？
ゾクゾクするとか‥。それによって処置を変えるからな。」


寒さ‥んー‥

「わかんない‥」

「あー、こりゃまた神力不足か？
博多、鯰尾兄さんを呼んできてくれ。」

「わかったばい！！」

眠い‥寒い‥
なんか熱があるときみたい‥

「う〜‥」

居心地が悪くて唸る。
薬研や乱がゆっくりとお腹のあたりをトントンと叩いてくれたり落ち着くようにしてくれる
私の方が兄なんだけどな‥

すると乱がふと思いついたように目を輝かせる。

「よし、ずお兄を温めよう！
ほら、みんなくっついて！！」

乱の一言で粟田口の短刀たちが抱きついてくる。


「苦しいよ〜」

「あったかーい」

なんて嬉しそうな言葉や笑い声が飛び交う。
頬が少し緩む。

ずっと張っていた糸が切れたような感じがした。

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