【刀剣乱舞】まぁ！なんとかなりませんよね！【鯰尾藤四郎】

成り代わり2日目 ページ2

「…き…お…て…。
起きてください！！」


声変わり前のような少し高い声がして起きる。
私の周りにこんな声をした子はいただろうか。

瞬時に辺りを見回すとそこは何も無い、真っ白な空間だった。


「やっっと起きましたか！待ちくたびれちゃいましたよ！Aさん！」


名前を呼ばれ寝起きでぼやっとしていた意識が覚醒する。
私の知り合いにこんな子どもはいなかったはず。
なぜ私の名前を知っているのか。
ここはどこなのか。

たくさんの疑問が一気に出てくる。


「あれ、また寝ちゃいました？？
おーい、起きてくださーい。」


どうやらボーっとしていたことで寝かけてると勘違いされたらしい。


「ここ…。
それにあなたは…」


「ああ俺？俺は鯰尾藤四郎。
そしてここは俺の神域です。」


鯰尾藤四郎。
大坂夏の陣で燃えてしまった刀。

しかしなぜこの少年がその刀の名前を名乗っているのか。

しんいきとは何なのか。


「あー、またぼーっとしてる。
やっぱり死んだ後すぐ魂になったせいかな…」


「死んだって…」


「ん？あぁ。
Aさんが学校から帰ってる途中ビルの上から女性が降ってきてちょうどごっちん。
巻き込まれて死んでしまったみたいですね！

まさか自 殺しようとした女性も下にいた女子高生に当たるとは思ってなかったでしょうねぇ。」


鯰尾藤四郎さんが話してる間にもここに来る前のことが走馬灯のように流れてくる。

あの時周りが騒がしかったのは上に女性がいたからなのか。



「お、理解が早いですねぇ。
だいたいの人間は自分が死んだことを理解出来ずに泣き叫ぶのに。」

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