97話 区切り ページ47
谷山side
コンコン。
谷山「!どーぞ。」
ガチャ。
A「失礼します。すいません谷山さん。いきなり来ちゃって。」
谷山「んーん。大丈夫だよ。とりあえず座りな?」
A「ありがとうございます。」
さっきまで俺はイベントだった。他の共演者は皆もう帰っちゃったけど。
それにしても、Aちゃんから話したいなんて…一体なんの話だろ?
谷山「それで、話したい事って?」
A「あの…クリスマスに皆でパーティーする予定だったんですけど、中止になりました。」
谷山「え?そうなの?そっか…残念だね。」
A「はい…。クリスマスはそれぞれで過ごそうってなって。」
なるほどね〜。多分櫻井くんはえりちゃんと。葵と潤も一緒に過ごすのかな?
谷山「なら…Aちゃん。クリスマスは俺とデートでもする?」
A「えっ…!」
谷山「やっぱりダメかな?」
A「…。実は…出かける予定が入ってて…。」
谷山「そっか…。」
何だこれ…何か胸がザワザワする…。
谷山「誰と…?」
もしかして…。
A「す、鈴村さんと…です。」
谷山「!!鈴くん…と…?」
A「はい…。あの…っ」
ぎゅっ。
俺はAちゃんを抱きしめた。
A「谷山さん…!?」
谷山「嫌だ……。」
A 「!」
谷山「…好きだ、Aちゃん。本当に、本気で…好きなんだ…。」
鈴くんに…渡したくない…。
A「…ありがとうございます。谷山さん。こんな私の事を好きになってくれて…。けど…今の私はその気持ちに…応えられません。」
谷山「っ…!」
分かってた。Aちゃんが鈴くんの事を好きなのは。けど、やっぱり…悔しいなぁ。
パッ。
谷山「いきなりごめんね。…クリスマス楽しんで。」
A「谷山さん…本当に…ありがとうございます…。私は…。」
谷山「…。」
ニコッ。
谷山「俺はAちゃんが笑顔でいてくれるならそれでいいから。きっと鈴くんなら、大丈夫だよね。」
A「!!…はい。」
ニコッ。
そう。Aちゃんが幸せならいいんだ。幸せなら…。
谷山「よしっ!!帰ろっか。Aちゃんの前での鈴くんの話、聞かせてよ。」
A「あっ、はい!」
ま、このまま引き下がるつもりは無いけどね。
とりあえず、Aちゃんから聞き出した話で暫く鈴くんの事いじってやろ〜。
ガチャ。バタン。
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嶺真 - ぎんスズさん» ありがとうございます!お互い頑張りましょう! (2017年4月4日 14時) (レス) id: 12d796b897 (このIDを非表示/違反報告)
ぎんスズ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってくださいね♪ (2017年4月4日 0時) (レス) id: f2392c08f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嶺真 | 作成日時:2017年4月3日 16時