86話 2人 ページ36
Aside
スタスタ。
A「あの…鈴村さん。話したい事って何ですか?」
鈴村「あのな…。さっきえりちゃんがクリスマスは皆でパーティーしよって言ってたやんか。」
A「はい。」
鈴村「……。」
?鈴村さん黙っちゃった…。どうしたんだろう?
鈴村「Aちゃん、クリスマスは俺とデートしてくれへん?」
A「えっ!?け、けど…その日はお姉ちゃんと櫻井さん…皆で集まるって…。」
ジッ。
鈴村さんはまっすぐ私をみつめる。
鈴村「俺は…Aちゃんと“2人”でいたい。」
ドキッ。
A「っ…。」
鈴村「…嫌ならええから。ごめんな、困らせてしまって。」
A「ち、違います!」
鈴村「え…?」
私は…。
A「嫌なんかじゃないです。だから鈴村さん…その…私も2人でいたい…です…。」
鈴村「えっ!ほ、ほんまか…!?」
A「今まで鈴村さんは私に沢山優しくしてくれました。私が辛い時に支えてくれました。いつも真っ直ぐに想いを伝えてくれました。」
鈴村「…。」
A「その全てが私にとっては凄く嬉しかったです。…クリスマスの日に私からも伝えたい事があります。だから…その日までもう少し、時間を下さい…。」
鈴村「っ///うわ…やばい。嬉しすぎて…俺もう死んでもええわ。」
A「!し、死んだら駄目ですよ!」
鈴村「分かっとるって。」
ぎゅっ。
A「!」
鈴村「やっと届いたのに…んなアホな事する訳ないやろ…。」
A「鈴村さん…。」
…ありがとうございます。
ぎゅっ。
私は鈴村さんを抱き締め返した。
鈴村「!…あー、やばい。…Aちゃん、キス…していい?」
A「えっ…!けどっ…!んっ…。」
気がついたら私の唇は、鈴村さんに塞がれていた。
鈴村「んっ…はぁ…。ずっとこうしたかった…。」
A「っ…鈴村さん…。本当にありがとうございます。」
鈴村「えっ…?」
A「ずっと想ってくれて。私は何回も鈴村さんの事を傷つけて、悲しませためんどくさい女なのに。」
鈴村「何言うとんねん。俺はAちゃんの全部が好きなんやから。」
A「…はいっ。あの…写真撮りませんか?」
鈴村「写真?イベント終わりとかに何回も撮っとるのに?」
A「はい…あの、よく撮ってますけど2人で撮ったことは無いなぁと思ったので。」
鈴村「そっか、ええよ。じゃあほらこっちおいで。」
ぐいっ。
距離が近くなる。
鈴村「はい笑って〜。」
ニコッ。 パシャッ。
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嶺真 - ぎんスズさん» ありがとうございます!お互い頑張りましょう! (2017年4月4日 14時) (レス) id: 12d796b897 (このIDを非表示/違反報告)
ぎんスズ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってくださいね♪ (2017年4月4日 0時) (レス) id: f2392c08f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嶺真 | 作成日時:2017年4月3日 16時