69話 文化祭24 ページ20
Aside
ガラッ。バタン。
えっ、皆居なくなっちゃったよ…。
スッ。
谷山「Aちゃん…。」
A「!あ…谷山さん…。」
…ちゃんと話さないと駄目なんだ。
鈴村「…。」
スッ。ガラッ。
A「鈴村さん…?どこにいくんですか?」
鈴村「んー、ちょっとな。紀章、今日だけやからな?」
谷山「!ははっ、ありがと。」
バタン。
私は谷山さんと2人きりになった。
A・谷山「……。」
き、気まずい…。
谷山「Aちゃんごめんね?」
A「えっ?」
何で谷山さんが謝るの…?
谷山「さっき。その…俺は正直Aちゃんが自分の事を醜いって言ったことに腹が立った。」
A「っ…!」
やっぱり怒ってたんだ…。
谷山「Aちゃんが自分でそう思っていても、他の人はそんな風に思ってない。Aちゃんは素敵な人だよ…。」
A「けど私は…自分が好きになれないんです。」
谷山「…何で?」
A「私はまだ高校生で、谷山さんや鈴村さんから見たら子供みたいに見えると思います。私から見たら2人はとても大人で落ち着いています。けど私は…っ。」
谷山「…。」
A「私は…嫉妬していました…!」
谷山「!!」
A「2人がコンテストに出て、女の子からの歓声が聞こえて、会話して…。もちろん2人は人気声優なのでファンが沢山います。1人1人のファンを大切にしているのも知っています。」
谷山「…。」
A「ただその時私は、谷山さんと鈴村さんが凄く遠くに行ってしまった気がしました。本当はそれが普通なのに。私はいつの間にか谷山さん、鈴村さん…櫻井さん達がすぐ話せる距離にいる事を普通に思っていました。皆さんと居るとどんどん自分が欲張りになっていくんです…。っ…こんな私が大嫌いです…っ。」
ポロポロッ。
また涙が出てきた…。私は本当にどうしようもなくめんどくさい奴だ…。
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嶺真 - ぎんスズさん» ありがとうございます!お互い頑張りましょう! (2017年4月4日 14時) (レス) id: 12d796b897 (このIDを非表示/違反報告)
ぎんスズ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってくださいね♪ (2017年4月4日 0時) (レス) id: f2392c08f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嶺真 | 作成日時:2017年4月3日 16時