63話 文化祭18 ページ14
谷山side
タッタッ。
谷山「はぁ、はぁっ。」
何とかまけたか…。にしてもAちゃんが全く見当たらない。何処に行ったんだよ…。Aちゃんと話したいのに…。
福山「あ！紀章さん！何処にいってたんですか！」
福島「こっちは大変だったんですよ？」
鈴村「ホンマやで、お前のせいで！」
鈴くん達がいた。
タッ。
ガシッ。
鈴村「んっ！？」
谷山「っはぁ…！鈴くん…Aちゃんを…見てないか…？」
鈴村「えっ…。見てへんけど…。」
谷山「っ…そっか…。」
何でいないんだよ…。
鈴村「…。何かあったんか…？」
谷山「…っ。」
鈴村「紀章､教えてくれ。…頼む。」
鈴くんは真っ直ぐ俺を見てそう言った。
谷山「…。…実はーーー」
鈴村「えっ…。それほんまにAちゃんが言ったんか…？」
福島「Aが…？嘘…。」
福山「Aちゃん…。」
櫻井「Aちゃんは1人で悩んでたんだね…。」
えり「…っ。探しましょう！」
全員「うん！」
谷山「分かれて探そう。」
福山「じゃあ俺と葵は1階を探してきます。」
福島「はい、分かりました！」
櫻井「じゃあ俺達は2階を。」
えり「はいっ。」
谷山「じゃあ俺と鈴くんは…」
鈴村「3階やな。ほな行くで！」
ダッ。
タッタッタッタッ。
鈴村「なぁ紀章。」
谷山「うん？」
鈴村「今まで俺は…俺達はずっと自分の想いをAちゃんに伝えてきた。」
…。
谷山「…うん。」
鈴村「けどもしかしたらそれが…Aちゃんを悩ませてたんかなぁ…。」
谷山「…なのかもね。Aちゃんの気持ちを聞かずに自分の気持ちを伝えて、それで満足していた。そのせいで悩んで、溜め込んで。結果的にはAちゃんを泣かせてしまった。」
鈴村「好きな人を…笑顔にするどころか泣かせるなんてな…。ほんまに俺らはダメダメやん…。」
谷山「…うん。俺達も結局はガキなんだよ。年齢的には大人だけど、好きな人を前にすると上手くできない。…だからちゃんと謝ろう。謝って、ちゃんとAちゃんの話を聞こう…。」
鈴村「…せやな。」
タッタッ。
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嶺真 - ぎんスズさん» ありがとうございます！お互い頑張りましょう！ (2017年4月4日 14時) (
レス) id: 12d796b897 (このIDを非表示/違反報告)
ぎんスズ(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってくださいね♪ (2017年4月4日 0時) (レス) id: f2392c08f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2017年4月3日 16時
