【ヒロアカ】こんばんは、残酷な世界。【呪術廻戦】 (ページ8)

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Episode107.罪悪感ページ8

side.A

五条｢それで？ホントに相澤クン達と縁切るつもりなんだ？｣
貴方｢まぁ…そうだね。流石にアイツらの前にいていい人間じゃない、って自覚したし｣
五条｢…ふーん。僕はそう思わないけどね｣
貴方｢アイツらが良いって言っても、私が罪悪感で潰されそうなの。……要は"逃げる"の。私が安心できる場所に｣

朧がヴィランに改造されてる事を知ってから、私はあの二人にバレないかだけが心配だった。
あの時、朧の死体はちゃんと回収したし、葬式もちゃんと朧のモノだって呪力で確認した。
…火葬の時に気付かなかった、私が悪い。

五条｢…センパイが妊娠中でストレスかけちゃいけないのは分かってるんだけどさぁ～…。
ホントにそれで良いと思ってる？向こうは何も知らせられずに縁切られるんだよ？｣
貴方｢分かってるよ…。でも、いずれバレるんだ。それなら逃げた方が楽なの｣
五条｢そんな顔してるのに？｣
貴方｢っ、…。｣

分かってる、理解してるつもりだ。私があの二人を特別視してるのは。
人を殺した時に感じない罪悪感が、これでもかと言うほどのしかかってくる。朧と気付いた時点で助ければよかった、なんて余計な考えも出てくるんだ。

五条｢センパイはヒーローじゃなくて呪術師。呪術師の殆どはヒーローが大っ嫌い。…でもさぁ、センパイはあの2人が大切なんでしょ？
逃げるんじゃ無くてぶつかってみれば良いじゃん。突き放されるのが怖いの？｣

…そうだよ、私は突き放されるのが怖い。責められるのが怖い。
だから小さい頃はいい子ちゃんを演じてた。

貴方｢…2人は優しいからさ。許してくれると思うんだよ。突き放す様なこともしないと分かってる。
……でもね、もう本当にダメなの。あの二人への理由付けとして話してるけど…違うんだよ。朧の事もあるけど、それ以上に…、身体が拒否してるの｣

最近、ヒーローに絡まれることが多くなってきていた。ヴィラン活性化に伴い、ヒーローも積極的に行動を起こし始めたからだ。

貴方｢あの二人は他と違うって分かってるんだけど…同じ"ヒーロー"として括っちゃうんだよ。
このままじゃストレスでお腹の子も危ないかもしれないの。だから、私は切るの｣
五条｢…そうだったんだ。まぁ…センパイが決めたなら…もう何も言わないよ。考えた結果、なんでしょ？｣

そう言って悟は目の下の隈に触れた。

五条｢妊婦さんが無理するんじゃありませーん。ほら、今日のはやるから寝てな｣

…その優しさが身に染みる。