Episode121.神様 ページ22
side.五条
交流会も問題なく終わり、やっと一息つけた。
ここの所1級以上の術師は地獄の激務で休み無し、働き詰めだった。
五条｢疲れた…、｣
夏油｢悟がそういうのは珍しいね。ケーキ買ってきたよ｣
五条｢さすが傑…。｣
ケーキを食べていると、任務終わりの先輩も職員室へと入ってきた。
……後ろに、何かを憑けたまま。
五条｢……先輩、後ろの何？｣
夏油｢コレ…下手すれば特級じゃないか？｣
アラームが鳴らないのも可笑しい。…先輩は何も言わないまま。さすがに特級に憑かれて辛いか、と思い立ち上がって肩に手をおこうとしたその時。
貴方｢く、ふふ！磁操Aの体だ！やっと、やっとだ！！これで暴れよう！｣
それは突如として現れた。後ろのはフェイクか。
どこの誰とも知らない奴に受肉されたのか？いや、呪力は確かに混じっているが…。
すると、傑が先輩に手を伸ばした。
夏油｢……魂に触れたけど攻撃はされない、受肉された訳じゃない。まだ助けられる｣
五条｢先輩抑えるから他の術師呼んできて、連勤明けの僕らじゃちょっと厳しいかも｣
何度見ようとも、相手の術式は『神』だった。
本物の神様か？ならこいつは邪神？神は堕ちない限り暴れないし、邪神だったとして信仰されないなら力ねぇ筈だろ？
貴方｢びっくりした？？コイツの体って意外と馴染むね。神様の器なんじゃないの？｣
五条｢……何が言いたい｣
貴方｢神である私が直々に作って産んであげたんだ。感謝して欲しいね｣
コイツは前で言うところの脳みそ野郎って事か。だから前とは比べ物にならないくらい先輩の呪力量が増えてた…と。
五条｢……それで、先輩をどうするつもり？｣
貴方｢この子が望んだとおり、苦しめてあげるだけだよ。本当は子供として産まれてあげても良かったんだけど、乗っ取った方が早いからね｣
ニコニコと笑いながら言うコイツに吐き気がする。それより先輩が望んだとおりってなんだよ…、
貴方｢…騒ぎになるのは面倒だけど、秘匿死刑になるのも一興。ここで楽しもうじゃないか、五条悟くん？｣
五条｢先輩の体使って好き勝手すんなよ、くそ雑魚神｣
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作者名：ハク | 作成日時：2022年4月12日 20時
