【ヒロアカ】こんばんは、残酷な世界。【呪術廻戦】 (ページ19)

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Episode118.安定ページ19

side.A

ヒーロー界隈との関係を完璧に絶ったことで精神的に安定してきた。
もちろんその背景には、私のために色々と尽くしてくれた建人の存在が大きいんだけどね。

お腹はちょっと出てるくらいから大きくなることがなく、任務への支障はそれほどなかった。
もちろん、いつも以上に磁界の切り替えとかに意識を割かなきゃだけど、呪詛師関連は傑たちが引き受けてくれるから何とかなってた。

五条｢せんぱーい、任務変わるからこの報告書お願いしてもいい？｣
貴方｢これ出すだけじゃん｣
五条｢えー？何言ってんの、僕の名前書いてないじゃん｣
貴方｢ここまで書いたなら書きなよ｣
五条｢知らないもーん、よろしく～｣

ひらひらと手を振りながら出ていく悟を見送り、ぼそりとお礼を言った。
ホントに君たちは正反対だなぁ、なんて思いながらも、後輩たちの優しさが身に染みる。
彼らなりにヒーローと関わらないよう、そして妊婦である私に負担が行かないようしてくれてるんだろう。

……任務を任せすぎな気もするが。
まぁいいや、出産が終わってからみんなに好きなものを買ってあげよう。

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グラウンドで交流会に向けて訓練してる生徒たちを見る。金次も綺羅羅もちゃんと出席してるの珍しいなぁ、なんて思いながら。
美々子も菜々子も、皆がこっちに戻ってきて嬉しそう。絶対にヒーロー科には行かないって駄々こねて、傑が困ってたなぁ…と、少し前の事を思い出す。

貴方｢…楽しそうだねぇ｣
七海｢そうですね。体の調子は？｣
貴方｢お疲れ。大丈夫だよ｣
七海｢それなら良かった。午後の任務は？｣
貴方｢五条悟って書くだけの簡単なお仕事に変わったよ｣

そういうと微妙な顔になったが、まぁいいや。雄英に言ってたより生き生きしてる子供たちを見て、やっぱりいるべき所に居るのが楽だよねぇ、なんて言葉を呟く。

七海｢…まぁ、そうですね。特に雄英だと任務も夜中にしかいけませんし、融通が利きませんもんね｣
貴方｢ねー。それにヒーローの価値観押し付けられたり、要らないお節介とかね｣
七海｢任務でピリついてたりするから余計にアレなんですよね｣
貴方｢わかるー。誰かの葬式に行くのなんてしょっちゅうだし。よく関わってた人もさ、亡くなっても身内じゃないから休みもらえないし。心の整理がつかねーっての。｣

建人とぐちぐち、今まで言えなかったヒーローへの不満を並べていく。我慢してたし、今日くらいは許して欲しい。