【ヒロアカ】こんばんは、残酷な世界。【呪術廻戦】 (ページ14)

今日:11 hit、昨日:11 hit、合計:41,044 hit

Episode113.特級ページ14

side.伊地知

エンデヴァーに少し遠くへ行ってもらい、帳を降ろす。調査書には1級と書いていたが、この"嫌な感じ"は恐らく特級…。
七海1級術師と狗巻1級術師は強い。しかし、不安は残るもので。

増援を呼ぶか考え込んでいたら、エンデヴァーが中に入ろうとした。

伊地知｢入ってはいけません！死にますよ！！｣
エン｢…それは俺でも、か｣
伊地知｢はい。あなた方が入ったら、確実に死にます。｣

出来るだけ圧をかける様に。ビビりな私でも、これくらいは出来る…！
いつもいつも曲者揃いの特級術師からの圧に耐えているんだ…頑張れ私！

エン｢…あのガキは入れるのに、か｣
伊地知｢はい。彼は、彼らは死にません。｣

でも、死亡率を下げる為に特級術師を呼ぼう。七海さんは仕事に入ってから4時間ほどで、まだ呪力が解放されていない。昔真人と呼ばれる呪霊と戦った時とは訳が違う。

伊地知｢死にたくても、死にたくないにしても、絶対に入ってはいけません。あなたが入ることで、彼らが死ぬことになります。｣

緊張した…！！
まぁいい、直ぐに特級術師のスケジュールを確認して来てもらえるように電話をかける。
エンデヴァーが視界に入るようにして、絶対に入らせないように。

伊地知｢乙骨くんですか？すみません、緊急なんですが旧日本陸軍中野病院跡まで来れますか？｣
乙骨『それってさっきヴィランが立て籠ったところですよね？』
伊地知｢はい、そうです。
帳の外でも感じるほどの圧があり、恐らく特級と思われる呪霊がいます。現在七海1級術師と狗巻1級術師が調査へ入ったのですが嫌な予感がして…｣
乙骨『わかりました。今は入って何分ほどですか？』
伊地知｢現在10分ほどです。｣
乙骨『直ぐに向かいます』

授業中だったろうに…。申し訳なさもあるが、腕のいい術師2人が死ぬよりかは良いだろう。
特級術師である乙骨くんと連絡が取れ、少しだけ安心する。
あとは彼の到着まで2人が持ち堪えてくれれば…。

伊地知｢エンデヴァー、何度言わせるんですか。入ってはいけませんよ｣

なおも入ろうとしてくるエンデヴァーを止めながら、2人の無事を祈る。