【ヒロアカ】こんばんは、残酷な世界。【呪術廻戦】 (ページ11)

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Episode110.胸糞悪いページ11

side.七海

七海｢移動はどのくらい掛かりますか？｣
伊地知｢そうですね、ここからですと20分程です。時間に余裕もありますし、どこかで休憩でもしますか？｣
七海｢いえ、大丈夫です。ありがとうございます｣

20分か…。任務終了後の報告書は明日にしよう。昨日雰囲気が戻ったとはいえ、あの状態のAさんを一人にするのは少し怖い。

電話の呼出音が聞こえ、意識がパッと戻る。私のでは無い、伊地知くんのか。…追加任務か？

伊地知｢少し失礼します。…はい、伊地知です｣
夏油｢伊地知？今向かってるのは…｣
伊地知｢旧日本陸軍中野病院跡ですが…何かありましたか？｣
夏油｢…そこにヴィランが逃げ込んだらしくて。少々面倒臭いことになりそうだね…。｣
七海｢夏油さんは私が行く、なんてことは言わないで下さいね。貴方も最近ヒーローに絡まれ続けているでしょう？｣
夏油｢しかし、…。そうだね、すまない。誰か送ろうか？｣
七海｢いえ、大丈夫です。このような胸糞悪い案件をさせるのは申し訳ないですので。｣

そうかい、と言って諦めた夏油さん。あの人は信頼も尊敬もしているが、一般人と会わせるのはどうしても怖かった。
またあのような五条さんの姿を見たくない、と言うのもありますが。

伊地知｢───はい、それでは。七海さん、ヒーローが終わるまで何処かで待機する事になりますが…｣
七海｢ニュース速報を見ている限りですが、着く頃には終わると思いますよ。警察の中に見覚えのある窓の方も居るので大丈夫かと｣
伊地知｢わかりました。それではこのまま向かいますね｣

…ヒーローエンデヴァー到着、解決の兆し…ですか。まぁ早く終わるに越したことはないでしょう。

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伊地知｢おや、｣

伊地知くんの声に顔をあげれば、窓の方が。

｢こんにちは。ちょっと面倒なことになりまして…｣
七海｢何かあったんですか？｣
｢それがですね…ヴィラン、呪霊に襲われたらしく突入した時には居なくなっていました。体ごと食べたのかは分かりませんが…｣
七海｢…なるほど。エンデヴァーはどちらに？｣
｢まだ待機しております。他のヒーローは他の場所を探しに行きました。｣
七海｢わかりました、ではここからは公安特別捜査課で請け負います。手続きをお願いしますね｣
｢はい｣

エンデヴァーが待機、ですか…。私に着いてこなければ良いのですが、それは無理でしょうね。
…まぁ、この任務を私が引き受けて良かった。